2024年8月30日金曜日

1回タックしただけで島の南側真っ青な海と白い砂浜が広がる泊地に移動!Platija des Trenc

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




29日はいよいよマヨルカ島の南側を目指しました。グーグルアースでもはっきりわかる白い砂浜が長く続くビーチの泊地です。風向き良好でいい感じのスピードで1回タックしただけでずっとセーリングを楽しむことができました。到着してから最初に選んだ場所は潜ってみたら固い砂地でアンカーが全然効いてなかったので、街からは少しとおっくなりましたが、完璧白い砂地の方に移動。そちらの方が薄いブルーの海で全然良かった!勿論アンカーはバッチリ埋まっていましたよ。


横揺れが一晩中続いたPoro Colomを10時ちょっと前に出発

8月29日(木):朝10時ちょっと前、チャンネルを抜けて外に出ていきました。いや~昨晩は揺れた揺れた。耐えれないほどではないですが、しばらく寝付けなかったので長居はしたくないと思いました。朝方にはすっかり揺れはおさまっていましたけどね。

この日の移動距離は35マイルほどと思われたので、出発前にテンダーからモーターやイス、給油タンクなどを外しておき、テンダーだけの状態で牽引していくことにしました。


この辺りは高級住宅街なのでしょうか?大きなお家が岸壁に上に連立。

あ、ここにも洞窟が。

天井が空いているみたいですね。散歩していたらいきなり落っこちそうで危ないな。ま、地元の人はわかっているでしょうけどね。


こんな感じの海岸線が続くのです。

今日は風が前日より強くなるはずなので、ジェノアもメインも再びあげております。

ちょこっとウネリがある感じの海ですが、平和そのもの。

この後、徐々にダウンウィンドになっていきました。午後に向けて風はもう少し強まっていくはず、角度的にもとってもいい感じの予報なのでスピードも5ノット平均ぐらいは期待できそうです。


後方になってきたのでジェノアをバルーンみたいに出しております。

10時半ごろ、まだ風が弱いので4ノット前後でノロノロしていました。

11時半ごろになると、体感10ノット前後が後方120度から安定して吹いてきたのでスピードは上がっていき最低5ノットぐらいは保てるようになりました。


あの船はほぼ同じ方向に進んでいるのですが、なぜかジェノアだけしか出しておらずそのためかなりノロノロだったので、追いつき追い越しちゃいました。エンジンを付けている様子もなく、なんで今日みたいな日にヘッドセールだけでセーリングしているのか不思議でした。だって波は高くはないですが、畝っていたのでスピードが遅いと左右にフラフラ揺さぶられるんですよね。見ていても彼らがかなりグラグラしていたのはよく分かりました。不快だろうにねぇ~・・・と思っていたら、最終的に方向転換して岸の方に戻って行ったので、おそらくデイセーリングを楽しんでいただけで、どっかに移動する目的ではなかったみたいでした。だから、きっとあまり遠くまで行きたくなかったのでノロノロしていたんですね。

私たちは、オーストラリア時代でも今でも「ホームポートをもってデイセーリング」という経験がなく、セーリングはあくまでも移動の手段、という感覚なのでついついみんなそうだと勘違いしがちなのです。一般的にはセーリングって、いい風の日に出港して一日目一杯海を楽しみ夕方安全なホームポートに戻って来てゆっくり疲れを癒すっていうことを示しているんでしょうね。ちょっぴり羨ましい気もしますが、毎回知らない場所に行くことのスリルとワクワク感は捨てがたいので、私たちには「流浪の民」スタイルがあっている気がします。


12時20分ごろ、そろそろ島の南の端っこに近づいてきました。1回でぐるりとできるよう、しばらくはこのまま進むかな?


あれが東側の端っこ。

と思ったらその10分後ぐらい、12時35分、キャプテン・ロブが「さ、そろそろ方向転換しても行けると思うよ。」と言ったのでコントロールジャイブのためぐるりと一回転して方向転換しました。コントロールジャイブの時にジェノアをリリースするタイミングが、最近わかってきたのでスムーズに回転しました。ま、でもこれは場数もありますが、その時の風の強さとか波の高さとかの要素でかなり左右されますよね。どんな状況でもスムーズにコントロールジャイブできるようにならなければ!

はい、このまま泊地まで一直線だ!

南側の端っこ。




こちら側に回ったら、横からのウネリがほとんどなくなったのが分かりました。元々この日は荒れるような海ではなかったのですが、東側では常に横から波がやってきていてそれほど荒れてなくても結構走行中揺さぶられてました。

×印が泊地の手前です。そこまであと4マイル弱。6ノット越えのスピードで進出いるので1時間以内に着けますね。時刻はただいま午後1時半でございます。

この後スピードは最低6ノット、最高で7.8ノットまで記録しました。海もさらにスムーズでスピード増し増しに役立ってたと思います。とっても気持ちよく進んでいますがあと少しで到着だな。


お手製スペイン国旗は、今のところまだ衰えを見せておらず、もしかしたらこのままスペイン本土に向かうまで持つんじゃないの?って感じ。いずれ縫い目が紫外線でダメになるはずなので解体しちゃうと思うんですが、まだ2週間ぐらいは大丈夫そうですよね。ガタガタの縫い目も真っすぐじゃない赤いラインも、はためいていれば全然わかりません。

あの街の反対側が泊地です。街のこちら側もアンカレッジで、結構何隻も泊まっていましたが、波や風の影響はモロ受けなのでおそらく夕方には皆さんお帰りになると思います。

おお~7ノットを軽く超え、どんどんスピードが上がってきた。

突風時は8ノットちょっと超えまで行きました。午後1時50分ごろアンカレッジに向けて進路を変えていきます。このままアンカーする直前までセール走行できそうですな。

また黒白の灯台があった。マヨルカ島では、というかスペインではみんなこれなのかな? なんか可愛らしいです。

こんないいスピードなのに、もうすぐセールを下ろさなきゃ。

ここでもリゾートホテルが並んでいますね。


あそこが泊地だ。

セールを下ろす準備開始。

ジェノアだけ先に巻き入れて、メインだけでぎりぎりまでセール走行。


すでに何隻かいましたが無事アンカーを下ろす場所を見つけて、午後2時半ちょっと前本日の航海終了です…とこの時は思っていました。

あそこから街に上陸できるのです。そろそろプラスチックゴミが溜まってきたので、上陸しなきゃてことで、広い砂地ビーチの方ではなく街に近い方のアンカレッジを選びました。

砂地らしき場所にアンカーを下ろしたのは確実なのですが、落ちた場所の付近に小岩が見えたのが気になっていました。この周辺は岩ゴロゴロの場所も多く、あそこならバッチリという場所にはすでに何隻かおり、しかも結構浅いのです。で念のためシュノーケリングでアンカーを見に行ったら、がっかり。砂地に見えていたのは岩みたいに固くなった砂で、アンカーは全く突き刺さっておらず、チェーンの重さだけで止まっている感じでした。下ろした時はすぐにチェーンにテンションがかかりアンカーが突き刺さった時と同じ反応を示したので大丈夫だと思ったのですが、おそらくそれは固まって岩みたいになった部分に引っかかっただけだったみたいです。一応その周辺もシュノーケリングで砂地がないかとみて見たんですが、かなりな範囲でずっと固まった砂ばかり。完璧に砂地だとわかる場所は、かなり水深が浅い部分にしかないようでした。周囲には何隻かいましたが、おそらく皆さん実際はアンカーはちゃんと効いてないと思われました。日帰りだから気にしていないのかも。またはそれほど強風にならない予報だから平気なのか・・・・またはアンカー効く効かないを理解していないチャーター船の人たち?

で、リアンカー確実となり、シュノーケリングマスクやフィンをコックピットに投げ入れ水着のまま再移動です。最初は上陸に便利なように、さらに街の近くの方までいってみたのですが、丁度い深さの場所には砂地は見つからず、諦めて、大きい砂地ビーチが広がる方に移動しました。グレー〇の場所です。南東の風が吹いていたので、これ以上北の方に移動するとウネリに影響とかあるかなと思ったし、街に行くのも遠くなるのでここで妥協。

ここにも沢山の船がいますが、とても広いしもう一面砂地しかないので、場所選びは楽々でした。

多少上陸に時間がかかったとしても、この綺麗な砂地に囲まれている方が断然いいです。早速ここでもシュノーケリングでアンカーを見に行きましたが、その必要もないぐらい落とした瞬間に突き刺さったのが見えてました。そして実際にもぐっさり埋まったアンカーを見て、あ~これならどこにも動かないね、と確信。砂地の海底付近に平たい形の魚まで見ることができました。地中海に来てあの形は初めてみたぞ!ほんの幅15㎝あるかないかぐらいだったので、ヒラメとかカレーとか?スティングレイではないと思いますが。


あっちを見てもこっちもを見ても薄いブルーの透明な海。海底の砂模様まで見えたりします。


まだまだ広く続くアンカレッジは、海岸沿いにそって沢山の船がいますが、全然混んでる感がなく、まだこの倍ぐらいの数が止められそうなぐらいいい場所です。

午後3時半すぎにやっと落ち着いたのですが、お腹が空いてきたので夕方上陸してみようと思います。天気予報を見たら翌30日もこの場所は大丈夫だったので、ここには2泊する予定です。


本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿