2024年8月4日日曜日

余りのウネリのひどさに午前3時に再出発ーGolf de Pinarellu

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





一気にPorto-Vecchioまで行くのではなく、半分ぐらいまで進んでおこうという事で3日、Bastiaを出ました。BastiaからPorto-Vecchioの間はウネリの影響をモロ受けになる泊地しかないのは知っていましたが、ずっと穏やかな天気なので大丈夫だろうと思ったのですが、余のひどさに午前3時に再出発。結局Porto-Vecchioのすぐ手前まで4日の早朝に来ちゃいました。

8月3日(土):8時50分ごろBastia出発。

しばらくはエンジン走行で、風がちょっと出て来るまで待ちます。


が、もうこんなまっ平な海で、まるで鏡のよう。それぐらい風なし。

で、多分ずっとエンジン走行になるだろうなっていうことで、目的地をちょっと先まで伸ばしました。Porto-Vecchioまでだと70マイル弱なんですが、その半分ちょっとぐらいのビーチの泊地まで行ってみることにしました。


朝ご飯を食べていなかったので、私は前日の残りのピザとサラダ。主人はシリアルで済ませていました。セーリング中の食事は、だいたい各自が食べたい時に適当になんか食べるっていう感じがほとんどです。なので、食事のタイミングはバラバラ。オーバーナイトだったりすると、夕食だけは一緒に食べるようにしていますけどね。

スピードは6.4~6.5ノット辺り。

でもエンジン回転数は2000回転行っていません。とっても効率よく走ってくれるヤンマーエンジンです。

全く風無状態だったので、メインセールもあげずに走ってましたが、ジェノアだけ出してみたらほんのちょっぴりスピードが増しました。

午前11時の時点で、目的地の付近で進路をちょっと変えるWay Pointまであと23マイルぐらい。スピードはジェノアのおかげで6.5ノットを保ちました。

エンジン回転数は同じ。

青丸の辺りにいましたよ。

12時頃はこの辺りで、向かっているのはAleriaをちょっと過ぎたところの長~い長~いビーチ。BastiaからPorto-Vecchioまでは湾になっている場所がなく、ウネリの影響をモロに受けるビーチアンカレッジしかないので、物凄い穏やかな天気の日にしかアンカリングできないのです。

Etang-del-Saleという場所にアンカリングする予定です。

12時半ごろ、VHFからパンパンコールが聞こえてきました。命にかかることではないけど、走行困難になっている状態のようです。フランス語の後英語でコールをしていて、ちょっとわかりにくかったのですが、位置を読み上げてたので調べてみたら、私たちが入る場所からはかなり遠く、サルディニア島の北の辺りのようでした。その辺りだったら他にも沢山船がいるでしょうから、きっと誰かがレスキューに駆けつけてくれるでしょう。2回パンパンオールがあった後はもうなかったので、大丈夫だったかな。

エンジン走行で、自分達が引き起こしている風しかなかったので、とにかく暑かった!最近は毎日水着で過ごしているのですが、走っている途中軽くシャワーを浴びてそのまま自然乾燥して涼んでいたぐらい。
午後2時20分ごろ、なにやら沢山のブイが浮いているエリアに遭遇しました。フィッシュファームじゃないし、魚のしかけ網かな?それにしてもこんなに沢山集まっているの見たことがない。

チャート上では、この辺りが軍のターゲット訓練エリアになっている、となってたのでそれに関係があるかもしれません。

この辺りで見ました。あと2マイルちょっとだ。

一面広がる海をバックに午後3時アンカリング。長いビーチが続いていますが、ビーチには数人の人がいる程度。私たちが到着した時2隻のパワーボートがいましたが、私たちと入れ違いに2隻とも出発していきました。


ビーチからはかなり離れていますが、水深はキールしたたった2メートルちょっと。つまり4メートルしかありません。一面砂地なのでチェーンは20メートルぐらいでいいんですが、周りに誰もいないので30メートル出しておいた。

ウネリは結構この時点でもあったのですが、耐えられないほどではありませんでした。ウネリは斜め前から来る感じなので、ちょっと横揺れに縦揺れが加わるという感じ。

ランチを食べていなかったので、お腹が空いていて到着直前から主人がポテトをオーブンで焼いてくれていました。そこにマリネしたチキンの串刺しを加えました。塩昆布でもんだ気キャベツとキュウリの浅漬けも加えて、午後4時、早めの夕食を終えました。


画像で見るとすごく穏やかに見えますが、実際は結構ウネリがあったのだ!20㎝のウネリということでしたが、実際はもう少し大きかったと思います。とにかく暑くて海に入ったりして、私は夕方6時過ぎから暗くなるまで爆睡。

夜10時ちょっと前、揺れで目が覚めました!予報では夜になるにつれてウネリの影響を受けにくくなる方角に向くはずだったのですが、なんとウネリを横から受ける向きになってしまい、最悪な状態。その時点で主人が「移動したいなら移動してもいいけど、俺は我慢できる。」と言っていました。で私も今更出発するのはめんどくさかったので、我慢することに。でも時間がたつにつれてどんどんひどくなっていったんですよね。キッチンのカウンター上を食器かごがスライドしている音がきこえてきました。時計を見たら午前1時。主人は寝ているみたいですが、私は全く寝付かれず。さらにどんどん揺れの間隔が短くなってきたので不快さはさらに増しました。ベッドの上でゴロゴロ体が動くので、足で壁に踏ん張ってささえるぐらい。

午前2時半、キッチンのクッカーの上に置いていたヤカンが滑り出している音で、主人が起き上りクッカーを振り子状態にしました。これじゃあセーリングしている時となんら変わらないけど、セーリング中の方がまだ快適だ!で、目が覚めちゃったので、そのまま出発することに。

午前3時真っ暗な中、アンカーをあげてPorto-Vecchioを目指して出発しました。アンカーをあげてコース設定し終わってから、私は寝ていていいよと言われたので、お言葉に甘えて船内に戻りました。波自体は余りないのでエンジン走行していてもほとんど揺れず、アンカリングしてた時より穏やかだったのです。なので、いつの間にか眠りに落ちてました。

明るくなって来たなぁと思っていたら主人が「あと15分ぐらいで外に出てきてね。」とお越しに来ました。なんともう着いたみたい。時計を見たら午前6時54分。青丸に位置でした。Porto-Vecchioは画像左下の入り込んだ場所ですが、その手前にある湾に向かっています。

朝日で雲がオレンジがかっていて綺麗。

30隻近くアンカリングしていましたが、広い湾だったのでアンカリングスペースは余裕でした。日差しが弱いので海底の様子ははっきりとはわかりませんでしたが、砂地に短い草が生えているっていう感じでした。水深は7メートルぐらいだったので、チェーンは35メートル出しました。風が強くなる予報もないので、仮に海草にアンカーが引っかかっているだけだったとしても、チェーンの重さで動かないでしょう。アンカーが何かには引っかかったのはチェーンの引っ張られ具合でわかりましたけどね。

午前7時20分、やっと穏やかなアンカレッジにたどり着けたので、これからまた寝ることに。

揺れが不快だったので夜中に移動しましたが、これでかなり距離を稼ぐことができました。サルディニア島はもう目と鼻の先。


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