2024年9月4日水曜日

100年以上も運行している木造電車の旅ー目的地よりも道中の方が楽しかったかも?!Soller

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





9月2日から一泊二日でマヨルカ島観光に行ってまいりました。今回はレンタカーは使わずバス、電車を駆使した旅となりましたが、それがかえって楽しかった!スペインのバス、初めて乗りましたがこれまで経験してきたイタリア、フランスと比べると利用のしやすさ設備などを考えるとスペインが一番かも?!しかも島なのにこんなに整っているなんて本土はどんだけ?って期待しちゃいます。

9月1日の夜。綺麗な夜景と平和な海でぐっすり熟睡。留守中ちょっと天気が崩れますがここなら安心してSATOMI号を置いておけます。

9月2日(月):朝7時起床で荷造り。一泊二日の旅は、拠点をPalmaに置き一日目の今日はPalmaから100年以上も運行している木造電車に乗り換えてSollerという島の北西の山間部の街に向かいます。そこで半日を過ごし、夜はPalamに戻って泊り、翌日Palmaの街観光をしてから午後にPort Andratxに戻ってくる、という旅程にしました。時間に余裕があればもっと行きたい場所はあったのですが、何しろ9月半ばにはスペイン本土のマリーナで整備をする予定があるので、そうそうマヨルカ島だけで遊んでるわけにはいかないのです。

8時40分発のバスに乗車します。木造電車は往復ともオンラインで切符を買って時間も予約しておきました。これはオフシーズン以外は絶対おすすめ。当日だと都合のいい時間に乗車できない可能性があります。私たちはPalma発10時50分、帰りは17時15分発を予約しました。帰りの電車が午後2時15分ぐらいだったかな、その後は5時まで便がないのです。

バス停はマリーナから徒歩数分。テンダー上陸なので船を出たのは8時過ぎぐらいでした。

それからマリーナのトイレに行ったり、近くのミニマーケットで朝食代わりにペイストリーや飲み物を買って時間をつぶしました。

このマリーナヨットクラブなんですが、プールもあるんですよね。でもモーリンだけを使っている人はプールには入れないそうです。バースにいたら使えるみたいだけど。モーリン代はバース代の半分以下だから同じ扱いだったら逆に不公平ですね。プール以外の施設は全部使えますけど。

バス停はマリーナが見える近さ。車の出入り口のすぐ隣です。

Port Andratxは始発なので時間よりちょっと前に来て、時間きっかりに出発でした。クレジットカードでタップするだけ。一つのカードで最高5人まで使えて一人増えるごとにチケット代が割引きになるといういいシステム。

だいたい50分ぐらいの道のりで、途中5か所ぐらいバス停がありますが、Andratxの街を出たところで満席となり次のバス停からは皆さん立っている状態だったので始発で良かった。50分弱たったままは荷物もあるから辛いものがあります。

9時40分、定刻にPalmaに到着。Palmaはターミナル駅でバスと電車の駅が隣り合わせで地下にありました。設備の良さにびっくり。だってここ島ですよ!ギリシャだったら首都アテネ並みの施設です。フランスなんて、本土だったのに都会からは離れているとはいえ一応コートダジュールで大きな観光エリアなわけですよ。それなのにマヨルカのバスや電車の方がシステムが進んでいる印象です。

あっちが電車の駅。ここが始発&終点なので折り返し運転です。

ホテルは午後からチェックインなので、荷物を持ったまま移動するのは嫌だったので予めロッカーを予約しておきました。Palmaの駅にもロッカーがありましたが、駅近で街の中心地にある場所の方が便利な気がしてマヨルカロッカーを選びました。駅からたったの230メートル。値段も機内持ち込みサイズ用だったら一日6ユーロで、朝7時~翌日6時が一日分となります。なので2日、3日の二日分を予約しておきました。2日間で12ユーロは安いと思います。しかも予約した時間内だったら何回でも出し入れOK。

予約完了のメールに暗証番号が記載されていて、それで入り口のドアも開くようになっています。


荷物を預けて身軽になったので、電車の時間まで周辺をぶらぶら。

主人がコーヒーを飲みたいといったのでカフェを探しましたが、まだ朝早かったせいか街中は閑散としていました。
ホテルのラウンジのカフェはすごくおしゃれな雰囲気だったけど、高そうだったからやめた。(というより主人はすでにどこに行きたいか決まっていたのです。)

それはマクドナルド!どこに行ってもこの看板だけは目ざとく見つける主人。


10時半ちょっと前、木造電車の駅に向かいました。これ以外の電車は例の地下のターミナル駅からですが、木造電車は地上で、すぐ隣にあります。

早めに来ておいて良かった!すでに沢山の人が乗車しており、切符を買う人の行列もすごかったのです。オンラインで事前予約だったのでそのまま乗車するだけ。

車内は結構混んでいて、二人掛けで空いている席を探すため何車両かやり過ごしました。私たちより後に来た人たちは、バラバラに違う車両に座らないといけない人たちもいて、早めに来ておいて良かった、と痛感。レトロな木造車両は座り心地はあまりよくありません。勿論エアコンもないので、発車前はかなり暑いです。

木造電車は最初のうちは市内を走っているのでそれほど景色がいいわけではないのですが、だんだん田舎の方に入るにつれて車窓からの眺めがよくなってきました。ちなみに最初のうちは進行方向に向かって左側の席の方が眺めがいいのですが、Sollerに近くなると私たちが座っていた右側の方がいい眺めになるんですね。なので、往復とも右側に座っていると行きかえりでいい眺めを全てカバーすることができます。

山間部に入って一回だけBunyolaという駅に停車します。

小さくて可愛らしい駅でした。ここから乗車する人もいましたよ。


11時25分ごろ、そろそろ向かって右側の席がいい眺めになってきました。

Sollerの街が眼下に見える位置に物見台みたいなプラットフォームにがありそこでて停車。5分ちょっとぐらい停車するので、プラットフォームに下りて写真を撮ります。


いいサービスだな、と思ったら、実は単線なのでここですれ違いをするんですね。往路だけが停車で復路の電車はここは通過です。


11時50分、Sollerの街に着きました。ここが終点なので車庫もあります。電車を方向転換するターンテーブルもありました。すでに100年以上も運行しているというSoller鉄道。今でもしっかり整備されていて現役路線です。


この電車に乗っていたのです。

駅を降りたら、次は路面電車に乗り換えてPort de Soller、Sollerの港町に向かいます。オンラインチケットで路面電車のチケットも混みで買っていたので、ここでもいきなり乗車。


凄いタイミングよく、路面電車が丁度はいってきました。本当は路面電車の乗車場所はもっと坂道の下の方ですが、チケットを買いに行く必要がなかったので電車のプラットフォームを降りて直ぐの位置から路面電車に乗車できました。路面電車は30分ごとぐらいに運行しており、しかも一度に何台かくるので最初のを逃してもほとんど待たずに乗車できると思われます。

わあ~これもレトロな感じでおしゃれ。綺麗に手入れされています。

天井には、停車時にひっぱるヒモもあった。ちゃんと皮ひもでした。これは飾りだけかなと思ったら、ちゃんと使えるみたいで、地元の人が途中で乗り降りしていたので今でもちゃんと使われているみたいでした。

ちなみに路面電車は一人9ユーロとお高めですが、地元の人は多分もっと安いと思います。

街中のレストランとかのすぐ隣を走って行く路面電車。

20分ぐらいしてPort de Sollerに着きました。帰りの電車を5時にしておいて本当に良かった。もし午後2時の電車でPalmaに戻ることにしていたら、もう着いたらすぐに折り返ししないといけないタイミングでした。

マリーナもありましたが、その外にはアンカリングポイントもあります。でも浮きモーリンブイがかなり沢山場所を占領していたので、アンカリングしたければ湾の出入り口に近い場所に行かないといけません。風の向きにも寄ると思いますが、この日はあまり風がなかったのでウネリの影響を受けるのか、アンカリングしているヨットは結構横揺れしていました。

ここが路面電車の終点。帰りもここから乗ります。この手前にもう一つ街の入り口辺りに駅あります。そちら側のレストランに行きたい場合はそこで降りるのが便利ですが、大した距離ではありません。



まずはランチだ!ということで海岸沿いのレストランを次々チェック。

このお店はサラダの種類が充実していたので選びました。私はオリエンタル風サラダ。甘辛醤油風味でマリネしたチキンとヌードルが入ったサラダで、とっても美味しかったです。

主人はポークスペアリブ。かなりなボリュームで夕方になってもお腹が空かなかったそうです。

飲みものや料理が出てくるスピードがとってもゆっくりでした。多分あまり他にやることがないので、お客さんがみんなゆっくり過ごすんでしょうね。街をぶらぶらしてみましたが、特になんてことはない港町でした。



午後2時発に乗ってSollerに戻ることにしました。


帰りはとってもすいていました。


2時半、さあ5時の電車までSoller観光するぞ!と勢いこんでいたのですが、Sollerの街は思ったよりも小さくて30分もしたらぐるっと回ってしまっていました。

路面電車は本当にお店の近くギリギリの場所を通過するのです。


大聖堂があったのではいってみました。入場は2ユーロ。中にある展示物エリアにも行きたければ3ユーロですが、丁度小銭が4ユーロしかなかったので、展示エリアはパスしました。


スペインで最初の大聖堂はイタリア各地のそれと劣らない豪華さ。



ステンドグラスも美しいです。教会の中には静かな音楽が流れていたので、しばし休憩。すごくリラックスしてしまい、さらに疲れもあって眠くなってきました。

教会の隣の建物も素敵なデザインでしたが、今は銀行が入っているみたい。

教会前の広場が街の中心地でこの周りにカフェやレストランが集まっていて、沢山の観光客であふれていました。皆さんリラックスした様子でいたが、退屈しているようにも見えた。それもそのはず、だってすぐにやることがなくなってしまうんですよ。小さな街なので30分もあれば見終わってしまうのです。

おしゃれなお店は沢山ありましたが荷物になるので、お買い物はPalmaに戻ってからかな?と思ったが、結局ちょこちょこ買っちゃいました。


また教会広場に戻って来た。

さらに別の路地も見てみようと再び散策。

この辺りは普通の住宅地かな。SOS Sollerのサインを数軒みました。これはスペイン本土のバルセロナあたりで7月に発生した「観光反対デモ」の派生です。スペインではオーバーツーリズムで地元住民の生活を圧迫しているということで、反対運動が起こり観光客が水をかけられたという事件も発生しました。確かにね。観光客用の宿泊として賃貸物件がエアB&Bに利用されるようになり家賃や物価が高騰しているらしいしね。



一通り街を見終わってもまだ帰りの電車の時間まで1時間ちょっとあったので、最後は例の広場でお茶を飲んで時間をつぶしました。最初、カフェでだらだらしているだけの観光客が多いなぁとちょっぴり馬鹿にしていた私たちも、その仲間となりました。

帰りは行きと反対側の景色を楽しみたかったので、右側にまた席を取りました。出発時刻の20分前からプラットフォームに入ることができます。帰りもチケット売り場は混雑していたので、予めオンラインで切符を買っておくのがベストだと思いました。

反対側の景色は山岳部を離れる頃から田舎街の眺めが楽しいです。


午後6時ちょっとすぎ、Palmaに戻りロッカーから荷物を出してきました。それから宿泊先に向かうのですが、安い場所を探したので中心地からは2キロ弱離れています。歩けない事もなかったので歩いていきましたが、疲れていたし荷物もあったのでバスに乗ればよかたなぁ、とちょっと後悔。でも観光地エリアのPalmaとは違う普段着の街の様子を見ることができて、それはそれで面白かった。

途中、何軒か日本食のお店を通過しました。ここはうどん屋さん?ラーメン専門店も数軒あるみたいでスペインはイタリヤ、フランスよりも日本食が浸透しているのかも。



お宿に着いたのは夕方7時ちょっと前。部屋の写真を撮り忘れましたが、こじんまりとしていましたが居心地いい部屋でした。

シャワーを浴びてさっぱりしてから夕食にお出かけです。Palmaの街の中心までまた歩いていくのは面倒だったので、徒歩15分ぐらいの場所にある日本食のレストランに行くことに。途中通過した面白い場所。倉庫街を改造したみたいで、映画館、大型スーパーがありその周りにパブみたいな軽食のお店が集まっていました。



ここがお目当てのレストラン。中国系の人がやっていますが、ラーメンが美味しいらしい。



主人はラーメンじゃないものがいいと言っていたのでお寿司や中華もあるこのお店にしたのですが、メニューを見たらラーメンにする、と言い出しました。

前菜としてツナタタキ。味は照り焼き風味だったので私は今一と思いましたが、主人には好評でした。

二人ともチャーシュー面にしましたがスープは主人は味噌。

私は醤油。麺は今一つですが、スープは美味しくて、ちゃんとラーメン風でした。味噌ラーメンの方がちょっぴり美味しかったな。

大満足で家路につきます。朝Port Andratxを出てからバス、電車、路面電車と乗り継ぎの一日でしたが、私たち的には乗り物に乗っている間が結構楽しくて、目的地よりもその旅程が楽しかったです。もしレンタカーで現地に直接行っていたら、楽しみが半減していたと思うので、ドライブ旅行にしなくて良かった。

夜9時近くでもスーパーが開いていたので水ボトルを買って帰りました。

さて、3日はPalmaの街観光です。

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