2024年9月8日日曜日

イビザ島Portiatxに到着!落ち着いたと思ったら夜8時に移動する事に-Cala Xarraca

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!





9月6日は日が上るちょっと前に出発しイビザ島を目指しました。なんとまたすごい偶然で同じ日に出港していたSOYOKAZE号もイビザ島を目指していたのです。途中で気が付きVHFで交信。基本ダウンウィンドで気持ちよくセール走行できた一日でしたが、目的地のPortiantxは夕方から混みだし、すぐ近くにアンカリングしたキャタマランもおり・・・夜中に風向きが変わった時に移動となるおそれがあったので、夜8時、結局もっと広い隣の湾に移動しました。結果的にはそれが大正解で、その後数日間のスケジュールがとても楽になったのです。


9月6日(金):朝6時半起床。日の出が遅くなってきたのでまだ真っ暗でした。アンカーをあげて出発したのは7時15分。まだ夜が明けきっていなかったのでセールも上げず夜間走行用のナビゲーションライトにエンジンライトを付けて進みました。


ほんの10分ぐらいで、見る間に空が明るくなってきたのでセールを両方とも上げこの時点でエンジンをストップさせてセール走行に切り替えました。

この日は南東の風だったので、イビザ島の北西の端っこを目指す40マイルちょっとの走行。アンカレッジを最短距離で目指すと後方120度~150度間の風となります。スピード的には平均6ノット欲しいところですが、後半もっと風が強くなるはずなので出だしは5ノット超えれば良しとします。

ようやく日が上ってきました。

前方にいたヨットに気が付き、AISで情報をチェックしてみました。同じ方向に向かっているのかな?

なんと、SOYOKAZE号ではありませんか!なんという偶然。しばらく見ていたんですが、うれしくなってVHFで呼びかけてみました。同じ日にイビザに向かっているなんて!でも行先は島の反対側でSanta Eulariaのマリーナに行かれるとのこと。マリーナだったら南風に吹かれても大丈夫ですね。Santa Eulariaはイビザの街がある側なのでイビザに行くのにも便利でしょうね。私たちはアンカリングで進んでいくので南風が続く間は北側の泊地に行かざるを得ませんが、計画として目的地のPortiantxが安全な泊地だったら、そこからバスでイビザの街観光をするつもりです。

VHFで呼びかけるまで私たちが後方にいるとはご存知なかったようでした。セーリング中のSATOMI号の写真を後に送っていただきました。

8時頃、120度に近い方角になるとスピードが上がってきます。でもこの時、横後方から売る波で結構左右に揺さぶられて進んでいました。

お腹が空いてきたので、前夜のディナーの残りを温め直しました。チリ・コン・カーンはカレーと一緒で二日目はさらに美味しくなるのだ。結構揺れていたのでキッチンのガス台は振り子のようにブラブラしていました。

波に押されるとジェノアが一瞬へたります。

でまた元の戻る・・・を繰り返し。

8時40分、また風は150度近くになる時が多くなりました。タックして距離を増やしたくないので、なんとかこのまま微妙な角度を保って進んでいきたいです。

波は間隔は比較的ありますが、時々でっかいのがやってきてかなり揺さぶられます。

9時15分、風がちょっと強くなり始めたのでスピードはぐんぐん上がりこの日の最高スピード7.2ノットを記録。

波の頂上に乗り上げてると触れるぐらい波が近くに。

10時50分ごろ、SOYOKAZE号はイビザの南側を目指しているのでこの後どんどん距離が離れていくと思われます。

あと20マイルちょっと。

波はちょっと高くなってきました。

なので、左右に傾く角度がちょっと増してきました。


あの2隻は反対方向に進んでいるみたい。

11時、ちょっと前から設置していたメインのジャイブ防止のプリベンターの角度を変えました。大波に揺さぶられた時、ブームが反対側に押されるのでプリベンターを付けてたのですがダウンウィンドの位置で設置してたのです。

ここに来て風が前方に回ってきたのです。いい角度だ~!これでスピードアップ間違いなし。


プリベンターの位置を調整してから、セールのトリミングです。

11時半すぎ、スピードは軽く6.5ノットを超える快速になってきました。最初のWAY POINTまであと18マイルちょっと。前半のスロースピードをこれから挽回できそうです。

7ノットぐらいまで行くことも!

12時半、WAY POINTを泊地の前にかえました。ここまで一度もタックなどすることなく一直線で来れています。スピードも良好。

12時50分、なんか黒っぽい雲が見えてきました。

この時真正面の遠方に漁船がいてこちらに向かっているのが見えました。相手は勿論エンジン走行で、私たちはセール走行しているので、コース維持の優先権は私たちにあります。しばらく様子をみていたのですが、漁船は一向に進路を変更する様子がなく、真正面のままどんどんSATOMI号に近づいてくるんですね。仕方なく私たちの方がコース変更をしてスターボードとスターボードですれ違うことに。漁船はたまに誰もウォッチせずに寝ていることがあるので、怖いのです。それに漁をしている途中だと蛇行してたり大海原のど真ん中でプカプカ浮いてるだけの時もあるので、要注意なのです。

午後1時、かなりアップウィンドになってきたので、ブームのプリベンターが不要になりました。
角度は60度辺りでいい感じなのに、なんと風の強さがかなり弱まってきました。

4ノットで残り12マイルちょっとだから、あと3時間ぐらいかかなるなぁ。


と心配は不要でした。30分ぐらいしたらすぐに安定してきて6ノットのスピードに戻りました。

いい感じでメインもジェノアも目一杯風をはらんでいます。


午後1時40分すぎ、この調子だとあと1時間ちょっとで到着です。

イビザ島も見えてきた。この少し前からネットが通じるようになったので、近くなっていたのはわかってましたけどね。

あら、イビザ島上空にはまた変な黒い雲がたちこめているよ。やだなぁ。

こっち側は晴天なのにね。

午後2時20分ごろ、スピードはぐんぐん上がっていました。


が、それはほんの束の間で10分後にはなんとピタッと風が弱まってしまったのです。島の影響かな。ジェノアがバタバタしはじめたので、仕方なく巻き入れてエンジン走行に切り替えました。ま、あと少しだからね。

相変わらず黒い雲が。途中で少し雨に降られましたが、シトシト程度ですぐ止みました。

スペインの灯台は黒x白でなんかおしゃれ。

泊地が目と鼻の先なので、午後3時メインセールも下ろして入港準備です。


午後3時20分、無事目的地のPortiatxに到着しました。予想はしていましたが、砂地が広がる部分はかなり狭くてそこそこ混んでいましたが、なんとかいい場所を見つけてアンカリング終了。

この位置に最初アンカリングしたのですが、すぐ後ろにキャタマランがいたのと、この画像には写っていませんが、ジェットスキーとか人を乗せたゴムボートをけん引したツーリストボートが通る航路のすぐ前あたりにいたんですよね。で、すぐ青丸の位置に移動しました。

で最初はよかったのんですよ。


時間が経つにつれて、混み始めてきて、すぐ私たちの後ろにアンカーを落としたキャタマランが来たのです。写真だと結構距離があるように見えますが、このキャタマランは私たちのテンダーが浮いていたすぐ後ろにアンカーを下ろしたので、2隻が一直線に並ぶとかなり近くなるんですよね。それと多分あまり長くチェーンを出していないと思われるので反対側に回転した時、私たちのバウのすぐ近くに彼らのスターンが来ると思われます。

主人は「なんかここ居心地が悪いなぁ。閉所恐怖症的な感じがする。」と言っていたのです。ランチをしていなかったので、早めのディナーを始めました。サーモングリルとガーリックライズに茹でブロッコリー。ビーチからも近いので、近くを泳ぐ人も結構いたし、足漕ぎのボートですぐ近くまでやってくる人たちも沢山。念のためアンカーボールを掲げていますが、長時間船を留守して放置しておくのは、防犯上も不安になってきました。

夕方になるにつれてまた向きが変わり、すぐ近くにあったモーリンにツーリストボートが戻ってきました。一直線にならぶとこれが一番近くなる距離なんですが、できればもう少し離れて居たいところ。私たちのアンカーは右前に見えるモノハルの後方あたりにあります。

でもすぐ後ろには例のキャタマランがいるので、これ以上チェーンを出してモーリンに繋いだ船からの距離を保つことができません。それに夜中にまた反対側にぐるりとなる可能性があるので、そうなるとチェーンを出すとモーリンの船に接触する可能性がでできます。それだけではなんく、このままの状態で回転した場合、今度は私たちの後方にいるキャタマランとの距離も近くなるはず・・・と思ったら、当初の計画だった、ここに一日放置しておいてバスでイビザ観光をする案が却下となりました。だいたい後ろにアンカリングしたキャタマラン、まさかあんな場所にアンカリングするこのサイズの船がいるなんて、という場所なんですよ。両側を遊泳区域のブイで囲まれている隙間に位置していて、回転したら遊泳区域に入っちゃうんじゃないの?っていう場所。現にアンカリングしている途中、すぐ後ろを泳いでる人がいたのにあまり気にしていない様子でした。
で、ディナーをしている時に、「ここで観光に行くのはやめて、翌日になったら直ぐ移動しようね」という話になりました。

夜8時ぐらいまでそのままだったんですが、天気予報を再確認していた主人が「夜中にいきなりリアンカーしないといけなくなるかもしれないから、今移動するぞ。」と言い出したのです。朝も早かったので、私はすでに寝る準備をしていたのに・・・パジャマから着替えて外に出ていきました。同じ湾の後方辺りしか行く場所がなかったのですが(私たちが最初にいた場所にはすでに別の船がアンカリングしていました。)その辺りは海草が茂っている場所の方が広いので、その隙間に砂地を見つけるのは日がかなり落ちてきた時間帯ではすごく難しいのです。その辺りにアンカリングしている船も数隻いましたが、おそらくそれほど風が強くないので、海草の上にアンカーが乗っかっていても気にしていないんだと思います。ここには海草チェックのアンカーポリスは来ないです。

2回ぐらいトライしたんですが、いっしゅん効いたか?と思ってもバックギアに入れて確認するとすぐに流れてしまいました。多分海草の根っこに一瞬引っかかっただけだったんですね。アンカーを落とした時に、チェーンの引っ張り具合からアンカーが効いてないのはわかっていましたけど。

で、最終的に日が完全に暮れかけてきたのでPortiantxは諦めて、すぐお隣のでかいCala Xarracaに移動することにしました。ここは砂地が一面に広がっている広い湾なので、暗くなってからアンカリングしても安心な場所。それに広いので余裕があります。

ついてみたら広い湾に5隻ほどしかおらず、余裕ばっちり。ここなら心行くまでスイングできます。午後9時やっと最終的に落ち着きました。でも何の心配もなく朝を迎えられるので移動してよかったなと思いました。


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