皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!
4泊したPort Andratxをさあ出発!と思ったら、なんとスターンのトイレが壊れてしまった。緊急修理開始となり一時はもう1日ここにいる羽目になるのかな?と心配しましたが、延泊料を取られる前に修理完了。出発が遅れたおかげで日本船籍のSOYOKAZE号とすれ違う事ができたので、怪我の功名だったのかも。
SOYOKAZE号の雄姿です。
9月5日(木):さあ今日こそPort Andratxを出発だ!と思ったら、なんと朝になってスターントイレが詰まってしまったのです。トイレは2つあるんですが、バウは小用、スターンはタンクは大用と使い分けていて、これまでバスのトイレはカルシウムが溜まるので半年に一回程度の頻度で詰まるので都度整備をしていましたが、スターントイレは構造上詰まりにくいので、この4年間一度も故障したことがなかったのです。なのに、ここに来て遂に詰まってしまったのだ!数週間前から海水を汲み上げにくくなっていて、流す時に十分海水が流れてこないな、とは思っていたんです。私はキッチンの海水組み上げ蛇口から瓶に海水を入れてそれを使って流していたのですが、主人は清水を使っていました。でもジャージャー流すのは勿体ないのでおそらく最小限しか使っていなかったんだと思います。それと最近買ったトイレットペーパーがちょっと厚くて溶けにくくなっていたのも要因だったようです。
最初詰まっただけだと思ったので、例のつまり止めのなんていうんでしょう、吸引するやつ?英語だとプランジャーっていうんですが、あれでぐしゅぐしゅやってたんですよね。でもあまり勢いよくやると飛び散って(汚い話ですみません。)主人がぎゃーっと叫んでました。途中でドアを閉めてもらいました。
それでもあまり効果がなく、結局直接汚水をタンクに流し入れるようバイパスパイプみたいなのを設置し、なんとか便器内は空にすることができました。
丸い蓋みたいなのがついてるのが汚水タンク。で、どうもタンクに行く途中のパイプにつまりがあったみたいで、掃除機で吸い取り。うちの掃除機は水も吸い取れるタイプの工事現場にあるようなやつなのでこういう時便利です。普段は場所を取るので不便なのですが、いざという時に活躍。ちなみにその掃除機は室内清掃には使っておらず、ハードスタンドに上がっている時やコックピット内で修理などのために工事現場みたいになった時の清掃用なのです。室内清掃用はハンドクリーナーとホウキ。
びっくりして外に出て見たら、SOYOKAZE号がいました!SOYOKAZE号は日本船籍で日本人の方が乗船されており、FBグループ内での投稿で近くにいらっしゃるのはちょっと前から分かっていました。さらに、Port Andratxに来られるのも知っていたのですが、私たちがPalma旅行に行っている留守の間に到着されていて、旅行から帰ってきた時には出発されていたのですれ違いだったんです。なんとまたPort Andratxに戻られるとは知らなかったので、嬉しい驚き。これからパブリックのマリーナにまた入られるとのことでした。海上でちょこっとお話しただけでしたが、一目でもお会いすることができて本当に良かったです。ストーム警報で延泊していなかったら、故障がなかったらすれ違ったままだったことを思うと、またしても「怪我の功名」と言わざるを得ません。
この男性はマリーナの人でモーリン補助をしてくれる人です。
朝のトイレ修理のため出発はちょっと遅れましたが、この日目指していたのはPort Andratxを得てすぐ左に曲がったところにあるCala Llampという泊地。セールをあげるまでもない距離だったし、風も全然なかったのでエンジン走行です。
ものの10分ちょっとで着いちゃった。あそこが泊地です。
Port Andratxから近いのでデイセーリングの船が沢山来て昼間は混んでいる、とのことでしたが、9月に入っているからか、思ったよりも空いてました。すぐに砂地でアンカーを下ろす場所を見つけ午後2時20分、移動終了です。
この時間帯は風は微風で予報と反対側から吹いてましたが、ウネリは正面からだったので居心地は悪くありませんでした。それよりも通行するボートが起こすウォッシュの方が酷かったな。でも耐えられないほどの揺れではなく、ま、気持ちよくゆりかごに揺られてたという感じでした。
私たちがお留守の時にSOYOKAZE号がSATOMI号の写真を撮ってくれていました。
それからまた船内の片づけに戻ると、今度はマリーナの人がテンダーに乗ってやってきて「あの~今日も泊まりますか?」と聞きに来ました。すでに午後1時近くになっていたのです。で「故障を修理していたのですが、あと30分ぐらいで出ます。」と言ったら許してもらえました。
午後1時半、給油スタンドに向かいます。リッター1.588ユーロとお値打ちだったので、念のため入れておくことに。バックタンクは空でフロントタンクは半分ぐらい残っている状態でしたが、両方とも満タンにしたら577リットル入りました。
夕方になるにつれて、前にいたノハルがいなくなりました。
あそこに見える2隻も最終的にいなくなりました。
あの2隻も4時頃いなくなりました。
海はすごく透明で、アンカーを下ろしてすぐにシュノーケリングでアンカーを見に行きました。先に主人が泳いで行って、私は後から海に入ったのですがアンカーに行きつくまでに主人に海中で腕をつかまれたのです。何ごと?と思ったら「クラゲに刺された!」というではありませんか!大急ぎで私もUターンして船に戻りました。
ディナーはチリ・コン・カーンとガスパッチョスープ。スーパーでカートンに入っているスープを買ったのです。キュウリやオニオンを刻んでいれたらレストランで食べるみたいなスープになりました!チリ・コン・カーンは沢山作ったので、翌日用にもなります。
6時半になったら、私たちと左後ろにいたキャタマランに、中型モーターボートの3隻だけが湾内に残りました。
私はアンカーまで行きつけませんでしたが、主人は見に行った帰りに刺されたそうで、アンカーはしっかり砂地に埋まっていたとのこと。深さが10メートルぐらいの場所でしたがあまり大きくスイングできないのでチェーンは40メートルしか出していなかったのでアンカーがしっかり効いている事を確認しておくと安心です。
まわりでは沢山の人が泳いでるのに、特に誰も騒いでないので主人だけが刺されたみたい!刺された跡はミミズ腫れになっていましたが、幸いギリシャに居た時に買った虫刺されの薬がクラゲ刺されにも効くものだったので、それを塗ったらしばらくしたら腫れが引きました。
一時はトイレ故障で、もう1泊Port Andratxにいないといけないのか?!とひやっとしましたが、最終的には予定どおりアンカリングで夜を過ごすことができました。
横揺れも少しありましたが、特に不快な感じはなく、暗くなるころには風向きが変わり陸側から吹いてきたので方向転換してビーチの方に向かっていました。これなら突風が吹いても安心だね。後ろは広い海だから。
9月6日はちょっと早起きして、イビザ島を目指します!風向きも強さも予報どおりなら、平均6ノットのスピードでセーリング走行できると思うのですごく楽しみです。
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