2025年2月18日火曜日

ほんの2時間で別の国!St. Vincent and the Grenadines-Union Island

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




17日月曜日にGrenadaを出国し、お隣の島国St.Vincent and the GrenadinesのUnion Islandにて入国手続きをしました。GrenadaのCarriacou島での最後の泊地はSandy Island からちょっと北上したSparrow Bay。一晩中時折のスコールに見舞われましたが、時々横揺れした程度で平和に過ごすことができました。Union Islandではサンゴ礁がブレークウォーターのようになっているClifton港にアンカリングし、入国手続きを終了。

Clifton Harbourは東側は吹きさらしですが、まるで小さな島のような広いサンゴ礁のおかげでウネリや波の影響がほとんどありません。

2月16日(日):Sandy Island での夜は、風の強さの割には横揺れはほとんどなくゆっくり過ごすことができました。Tyrrell湾よりも揺れなかったかも。朝ごはんを食べてから11時ちょっと前にゆっくりと出発しました。本日の目的地は、Snady Islandからも見えるぐらいの距離Sparrow Bayです。なのでセールも出さずにモーター走行。

Sandy Islandは朝になってさらに風が強くなっており、そのまま夜になるにつれてさらに強くなるのであまり快適ではなくなります。私たちよりも先に出発した船が数隻ありました。


30分ぐらいで到着。11時17分、アンカーを下ろして移動終了。後から出発したパロマ号とアクアマリン号はいい角度なので、セーリングでUnion Islandまで一気に向かうとのことでした。彼らはUnion Islandでも私たちが行こうと思っている場所とは違う湾に向かいます。

Sandy Island付近では、白波が沢山発生していて荒れてしましたが、風が陸側から吹いてるのでSparrow Bayに着いたらとっても平和でした。あそこからウネリガ入ってくることが予想されますが、風の方角的にはほぼウネリに正面に向くのと、風が強いのであまりウネリの盈虚は感じないと思います。

さっきまでいい天気だったのに、12時ちょっと前にまた曇り空になってきました。

どんどん雲が発生し、午後2時頃にはこんな感じになり、スコール到来。

今の後、何回かスコールに見舞われました。本当に毎日必ず雨が降るなぁ。

午後3時、雨の合間に、主人が作業を開始。12V用の充電コードなんですがヒューズが飛んだみたいで、しばらく使えなくなっていました。

あまり透明度はよくないので泳いではいないのですが、小さな魚が沢山よってきました。

午後4時過ぎには再び晴天。

夕食は前日作った麻婆豆腐の残り。

ご飯の残りが少なかったので、レタスに包んで「サンチョウバウ」風にしました。これが大ヒット!ピリ辛麻婆豆腐がレタスとピッタリでした。

夜になるにつれて、突風が時々吹いてアンカーチェーンの音がうるさかった以外は、ここでも酷い横揺れはなく、他に誰も周りにいない解放感に包まれてぐっすり眠りました。


2月17日(月):グレナダで買ったアボガドが丁度よく熟していたのでベーコンと共にベーグルにトッピングして朝ご飯にしました。驚いたことに、アボガドの味が違うんですよ。見かけはアボガドなんですが、味に甘みがあって、まるでサツマイモみたいな風味なんですよね。それはそれで美味しかったのですが、アボガドの味を期待していたので、なんかしっくりきませんでした。

10時ぐらいにアンカーを上げて、Union Islandに向かいます。Union IslandではCliftonというカスタムとイミグレーションがある港にアンカリングする予定です。Sparrow Bayからだと風が真正面の角度となり、たった6マイルしかないのでこの日もモーター走行しました。

途中、先日ロブスターディナーをした掘っ立て小屋のレストランの前を通過。

VEラリーの参加艇の一つVOYが碇泊していました。この湾は常にひどいウネリの影響を受けるのでキャタマランぐらしかアンカリングできないのです。キャタマランでも横揺れしてたので、モノハルだったら絶対無理。


10時37分、後ろに見えるのがCarriacou島です。

そして前方はUnion Island。こんなに近いのに別の国だなんて不思議だなぁ。ちなみに別の国ですがSt.Vincent and the Grenadinesも元英国領だったので、公用語は英語です。そしてグレナダで買ったSIMカードも問題なく使用できます。

海の色が南国なしいねぇ。

11時ちょっと前、カーティシーフラッグの交換。グレナダの旗を降ろします。


そしてSt.Vincent and the Grenadinesの旗を揚げます。



11時半にはGliftonハーバーに無事到着。モーリンブイもありましたが、アンカリングするスペースも充分あったのでアンカーを下ろしました。やっぱ他人のモーリンよりも自分のアンカーの方が信頼できます。水深は8メートルぐらいで、砂地の海底らしく濁り気味で海底は見えませんでしたが、アンカーがすぐに効き始めたのはわかりました。

あそこにもサンゴ礁がある。

青丸の所にアンカリングしています。風は北東から吹いてるので、ふきっさらしではありますが、波やウネリは画面右側に見えるサンゴ礁がブロックしてくるので、あまり影響がないんですよね。こういう場所はオーストラリアでも慣れているので、地形を見た時、多分波とかは大丈夫だろうなと思っていました。でもパロマ号とアクアマリン号は、ここは不快だろうということで、島の西側のChataam Bayに昨日向かいました。おそらくそちらの方が海面も平和で居心地もきっといいと思います。でもカスタムに行くのに陸上移動の面倒があります。それとどうしてもこの場所を試してみたかったので、多少の不快さがあるかもしれなくても好奇心の方がかっちゃったんですよね。

主人はシュノーケリングでアンカーを見に行きましたが、水深が8メートルで透明度がよくないので、途中で見えなくなったみたい。でも周り一目が砂地の場所にアンカーを下ろしているので、ぐっさり突き刺さっていることは間違いないでしょう。到着してからしばらくアンカーの様子をみるため船上にいましたが、軌跡からアンカーはしっかり効いてる確信が持てたので上陸しました。

テンダーで港に近づいていくと、蛍光色のシャツを着た男性が大きく手を振って、合図をしていました。そこには小さな入り江があって、橋の内側がテンダーが係留できるミニチュア港があったのです。

その場所は、ハリケーン前はリゾートホテルだったのですが、今はホテルとしては営業しておらず、なんとその場所を借りてカスタムとイミグレーションがここにあるんですよ。

テンダーの係留を手伝ってくれた男性はどうも、島復興組織のメンバーらしくビジターを超ウエルカム。これから入国手続きをすることを言うと「カスタムもイミグレーションも今ランチタイムで1時から営業開始なので、それまでここでくつろいでください。」とホテルのロビーバーだったであろう場所に案内してくれました。



12時半ぐらいだったのですが、このバーでは食事はやっていないのでランチをしたかったらフィッシュレストランを紹介しますよ、とのこと。で待っている間ランチに行くことに。

バーの裏口を出て直ぐの所に、これまたお馴染みになってきた「オープンレストラン」がありました。ランチメニューはグリルチキンとグリルフィッシュということで、主人も私も魚にすることに。

カリブ海リズムで、ランチがやっと出てきたのは1時半。40分は待ったね。切り身のグリル魚はカツオの小型みたいな味でした。それに付け合せのポテトとサラダ、そして一見バナナにようですが、実は違う、プランテイン(料理用バナナ)がついてきました。ソフトドリンク込で一人前40ECドルは、正直ちょっと高め。でも物資の供給が困難なこの島では全体的に物価高なのです。

食後にまた例のバーに戻ると、パロマ号、アクアマリン号のメンバーが手続のために来ていました。彼らはタクシーでここまで来たのです。

バーの奥に進むとオフィスがあり、そこがカスタムとイミグレーションでした。ここでは書類を記入するのではなく、Sail Clearのシステムを利用していたので、すごく簡単でした。


アンカリング中のSATOMI号。

手続終了のあと、アクアマリン号、パロマ号はタクシーのお迎えがあったのでChataam Bayに戻っていきました。ほんの2日会っていないだけなのに、なんか懐かしい感じ。でもこの距離間が丁度いいのです。狭いエリアだし同じ方向に向かっているので、今後もあちこちで「計画しなくても」一緒になること間違いない。その再会がまた楽しみなります。

街をちょっと散策。

といってもあちこちにハリケーン跡が残っていて、全くといっていいほど復活していません。ここはきっと商店街だったんだろうな。

復旧工事が少しづつ進んでいるみたい。全然追いついてない感じですが。

元スーパー。今は営業していないみたいです。

一本道の端っこ。多分これで街らしい集落はおしまいでしょう。

元スーパーのお迎えに売店みたなのがありました。野菜を売っていたので、キュウリと赤玉ねぎを買いました。両方1個づつで10ECドル。キュウリは展示していたものより青々して見栄えがいいものがこちらにあるよ、とお店のお姉さんが奥からだしてきてくれました。私たちが旅行者とわかるから特別扱いしてくれたかな。というか、多分ですが、地元民よりも高い値段で買ってるからだと思います。

その後、SATOMI号へ戻る前にリーフの辺りを偵察にいきました。風で海面が乱れていたので、海中の様子はわかりませんでしたが、サンゴ礁といっても色とりどりのものではなく茶色くなったものばかり。ハリケーンでダメージを受けちゃったのかな。シュノーケリングしている人たちも何人かいましたけどね。

リーフの上に立つレストラン。ここには海上からしかアクセスできません。

ざっと見渡したんですが、とにかく風からは吹きさらしだし、特別綺麗な海中という感じではなかったので、泳ぐ気になれませんでした。まだまだこの後もっときれいなサンゴ礁エリアがあるのを知っているから、ここで泳がなくてもね。

ここからも半倒しになったパームツリーが見えます。Clifton島は、特に被害が大きかったそうです。

夜は勿論SATOMI号でディナー。昼間結構ガッツリ食べたので、夜は冷凍ラザニアをシェアして、サラダと共に。買ってきたばかりのキュウリと赤玉ねぎも早速使いました。

不思議なことに赤玉ねぎも甘い味がしたのです!!

この夜は夜中辺りに一時期20ノットの予報だったのですが、揺れやなどはなく、アンカーアラームも一度も作動することなく、またまた平和な夜を過ごすことができました。

でももしかしたらですが、私たちが思っている「平和な夜」は人によっては「揺れた!」「風が強すぎて不安だった!」というものだったかもしれません。ここ数日滞在した場所は横揺れが全くないわけではありませんが、私たちの中で「横揺れ不快認定」のレベルには全然到達しない程度だったのです。なので、もしかしたらちょっぴり冒険の泊地を試しているかもしれませんが、今の所、何の問題もなく楽しくやっております。

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