2025年2月10日月曜日

ついに終わっちゃった!ヴァイキング・エクスプローラーラリー修了式

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




昨年12月8日からスタートしたヴァイキング・エクスプローラー・ラリーが2月8日修了いたしました。修了式は午後4時からスタートして延々夜9時まで続きました。2ヶ月近く一緒だった仲間との別れはさみしくもあり、新たなカリブ海クリージングのスタートへのワクワクもあり・・・でちょっと複雑な気分です。9日の夜はダブルハンダーズ3隻が最後のディナーをインド料理店で楽しみました。

2月8日(土):とうとうこの日がやってきました。VEラリーのイベント最終日、修了式です。パーティーは午後4時スタートで、会場まではバスで移動で、午後3時15分マリーナ出発。なので午前中は自由時間です。主人は、数日前に戻って来たオートパイロットのブラケット取り付けることに。

スターンのコックピット下に収納しているものを全部出して、ヘルム下に潜り込んでの作業です。その後、バウのアンカーロッカーハッチの内側に付けているバウスラスター専用ソーラーパネルが緩んでいたので、それを接着し直し。

なんのかんのと時間がかかり、気が付いたら2時45分でした!慌てて片付けてシャワーを浴び3時10分にやっと集合場所に到着。皆さん比較的時間に正確で、早めに集合しているので自分達のせいで出発が遅れるのは申し訳ない感じです。

ラリーで用意されたマイクロバス2台で、会場のレストランに向かいます。ここは泊地にもなっていて、ダブルハンダーのうちの1隻、マーリン号のケイトさんとジョナサンさんは翌日ここにやってくるそうです。VEラリーの仲間たちも、9日以降、徐々に散らばっていきます。


ドッジ―・ドッグだって!(疑わしい船着き場)

会場はレストランの一角を貸し切りになっていました。

ここでもラムパンチが用意されていましたが、かなり濃厚で、そのまま飲んだら私にはきつすぎたので、お水のグラスの方にラムを混ぜて飲んだぐらい。1杯のラムが水に薄めたら3倍分になりました。それぐらい濃かったのです。美味しかったけどねぇ。

マ―リン号はここで浮きブイを予約したそうです。アンカリングもできるみたいだけど、ブイはそれほど高価ではなく、多分一泊USドルで10~15ドルぐらいのようです。

正式にパーティーがスタートするまでおしゃべり開始。

会場にはチョコレートやスパイスのサンプルがありました。

そして午後4時ちょっとすぎ、ラリー主催者のオリバーさんの挨拶で開会です。今年で8年目のラリーは、毎年スポンサーが充実してきていているようです。オリバーさん自身がセーラーでカリブ海で10年近く過ごした経験もあり、グレナダのマリーナやボートヤードのオーナー、シップシャンドラーのオーナーさん達と個人的なつながりがあります。それが小規模のラリーに十分生かされていて、割引きを受けたり、修理を優先的にやってもらえたりといろいろ恩恵がありました。


自由席なんですけど、やっぱパムさんティオさん、ヤンさんミゲールさん達とは自然と一緒のテーブルに寄ってきちゃうのだ。

ポート・ルイマリーナのハーバーマスター、ザーラさんの挨拶。彼女も、ラリーが何時についてもちゃんと出迎えてくれて、本当に頭がさがりました。


でも何よりもこのラリーを特別なものにしているのはこの人、カーロッタさんの存在です。彼女は10年前、オリバーさんと出会った時はテンダーにさえ乗りたがらなかったそうですが、その後オリバーさんと一緒に大西洋を何回も行き来してカリブ海でのクルージングを楽しむようになったそうです。

カーロッタさんはとってもオーガナイズされた人で、本人いわく「コントロールフリーク」だそうですが、そういう細かい部分への配慮と自身のクルージング経験から、女性ならではの気配りがあちこちにありました。特に食料調達や医薬品調達セミナーは本当に役立ったし、食料品もすごく新鮮なものを仕入れることができて、キャベツなんかは、なんとやっと最近食べ切ったぐらい長持ちしました。調達先のお店は全て、地元出身のカーロッタさんが個人的に試していい関係を築けたお店ばかり。土地勘のない私たちが自分で見分けることは非常に難しかったと思います。

この大西洋横断を振り返ってみて、強く感じているのは、航海そのものよりもその前の準備の方がストレスだったなぁということ。でもその準備期間を最小限のストレスで過ごせたのもラリーに参加したからこそ。個人で予約するのがかなり難しいラス・パルマスのマリーナやミンデロマリーナ、そしてグレナダのポート・ルイマリーナと、到着先の手配を自分でしなくてもよくて、予め船の書類やパスポート情報を提出していたので、出入国手続きがとても便利でした。

その後、いよいよ各艇がフリートナンバー順に呼ばれて、修了証書を受け取ります。

ラリーの中で4艇がダブルハンダ―艇。中でも最年少キャプテンで一番古い船で参加したアクアマリン号は「最年少キャプテン賞」と「最年長艇賞」の2つを受賞しました。

同じくダブルハンダーのマーリン号、ケイトさんとジョナサンさん。お二人ともドクターです。

そしてパロマ号のパムさんとティオさん。

ティオさんは、ベストキャプテン賞も受賞!仲間へのテクニカルサポートや、ラリートラッキングチームとのやりとりで、沢山の人が助けられたからです。


これがいただいた証書。一人ひとりに発行されたので、私と主人の名前で一枚ずつあります。これ以外にもまたまたラム1本(自分で買わなていいぐらい毎回ラムをいただいておりますが、すぐなくなる。)にビールホルダーなどいろいろお土産がありました。

その後、フィンガーフードの軽食がふるまわれ、夜が更けるにつれて生バンド演奏がスタートして、みんなかなりいい気分に。私もいい気分すぎてその後の写真が一枚もないのだ!でもラリーのイベントではいつもプロカメラマンがいて、写真を撮ってくれていて、終了後にz全部頂けるとのことなので、楽しみです。自分で写真を撮っていると自分が映ってないしね。

夜もふけていくと、先に帰っていく人たちもチラホラいたのですが、私たちはパーティーお開きまで残っていました。帰りもバスが手配されていたので、楽ちんです。


これで正式にVEラリーが終わってしまい、感無量。

2月9日(日):マリーナ滞在最終日です。午前中はこの島ではおそらく一番品ぞろえがいい、IGAスーパーに買い出しに行きました。街のマーケットだと野菜の品質があまりよくないのと、種類も少ないので、多少値段は高いのですが長持ちすると思うし、普段親しんでいるものが買えるので助かります。肉類はラス・パルマスで買ったものがまだ冷凍庫に残っているのですが、ひき肉とかを買い足しました。地元ブランドスーパーやマーケットだとお肉が鶏肉しかなかったり、品質がちょっと怪しげだったしたのです。

買い物から戻り整理整頓をしていたら、外にアクアマリン号のヤンさんとミゲールさんが来ていました。「みんなこれからどうする?」という話でした。私たちは10日にマリーナをチェックアウトすることにしていて、アクアマリン号も同じらしく、パロマ号も同じです。すで9日にマーリン号は一足先に出発していましたが、また北上するので、次の島辺りで一緒になりそうです。

で、私たちが「実は今日インド料理店に行ってみたいと思っていて、最後だからみんなも一緒にどうかなって思ってた矢先でした。」と言ったら、ヤンさんたちも同じことを考えていたようでした。で、一緒にパロマ号に出向き(といっても一つおいた隣ですけど。)「ティオさ~ん」と声をかけてディナーの話をしました。満場一致でインド料理決定!

朝スーパーに行った時のタクシー運ちゃんの連絡先を交換していたので、主人がお店とタクシーの手配をしました。

ラリーがスタートする前、私は他にダブルハンドで参加する船っているのかな?とちょっと心配でした。ラス・パルマスについてもラリーのイベントがスタートするまでは、周囲にいた人たちがみんな「クルーがいるよ。」と言っていたので、ダブルハンドで大西洋横断しようとしている私たちは変なのかな?と思ったりも。でも他に3隻、同じダブルハンド艇があるとわかってからは、すごくほっとしました。自然とダブルハンド同士、話をするようになり自然に仲良くなっていきました。パロマ号とは出会ってすぐに意気投合、そしてアクアマリン号とはラス・パルマスでのバースがはす向かいだったので、自然に話すようになりました。

さらにマーリン号のケイトさんとジョナサン達とは、ミンデロに着いてから一気に親しくなりました。ラス・パルマスではバースが遠かったので、イベント以外で一緒になることが少なかったのですが、ミンデロについてから、一気にダブルハンダーの絆が深まった気がします。お互い二人だけで航海する際の苦労をすごく共感できるので、クルーがいる船やキャタマラン艇とは重なる部分が少ない、というのが分かったというのもあるかもしれません。それにクルーがいると、そのグループ内で主に行動するので他の艇と頻繁に行き来する機会も少ないのかもしれません。でもダブルハンダーたちは、自分の艇には相方しかいませんからね。

残念ながらマ―リン号は9日に出発してしまったのですが、CarriacouでロブスターBBQにみんなで行こう!という話になっているので、また近いうちに再会できます。

久しぶりのインド料理で、みんなそれぞれ好きなものをオーダーしてみんなでシェアしました。ピンボケだけどタンドリチキンは定番で美味しかった!

カレーは3種類をオーダー。グループでインド料理を食べると、いろんな種類のカレーが同時に味わえるのがいいんですよねぇ。



これはレントルのこってりスープ。ライスにかけても美味しいです。

これで本当に、ラリー仲間とはお別れとなりました。この2ヶ月間、なんの努力もなしに普通に毎日顔を合わせていた日々から、今後は意識してスケジュールを合わせないとあえない状況に変わります。でも、ハリケーンシーズンをグレナダとかトリニダードで過ごす人が多いので、またきっとどこかですれ違えると思うし、ダブルハンダーズは専用SNSグループも作っているので、今後もずっと繋がり続けられます。

ラリーに参加して、沢山のいいことがありましたが、こんなに素敵なセーリング仲間、それも世界各国出身の仲間に出会えたことは、一生の思い出になると思います。これも最高でもたった25隻しか参加しない小規模ラリーならではのことでしょう。

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