2025年2月11日火曜日

カリブ海初クルージングは久々のヘッドウィンドでヒールしまくりおまけに異臭騒ぎも!

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!




2月10日マリーナを出発し、カリブ海クルージングをスタートしました。久々のアップウィンドでヒールしまくり。ヒールした時の対策を忘れていたので船内はものが散乱しちゃいました。予想以上に突風がすごく25ノットを軽く超えることも。おまけにスコール!!さらに途中でなんかプラスティックが溶けるような異臭を感じ始めて、オートパイロットのモーターがオーバーヒートか!と慌ててマニュアル操船に変えました。

10時半、ポート・ルイマリーナを出発しました!

2月10日(月):いよいよ本日ポート・ルイマリーナを出て、カリブ海クルージングをスタートさせます。もう数日前から早くマリーナから出たくてうずうずしていたので、仲間にお別れすることよりも、新しい冒険へのワクワクの方が優ってしまったかも。でもアクアマリン号(バウ・インしている船)やパロマ号もこの日出発で、みんな同じ湾、Maran Bayに行くことにしていたので、目的地でまた集合できます。
水色の船が、独立記念日に車に乗せてくれたトルコ人のジャスミンさんの船で、その左隣りがパロマ号。またあとでねぇ~。

マリーナから出て、航路を出て湾の広い場所に来てから、ジェノアだけ出してみました。アンカリングしているあの船に近寄らないように進んでいきます。



湾から出ると、風はアップウィンド気味になりました。
風はそれほど強くなかったので、ゆっくりスピードです。
全部セールを出していたあのクラシックな船に追い越され。

11時半ちょっと前、主人が「メインセールもだすよ。」と言い出しました。

ジェノアまだまだセーリングしてますけど、メインセールを出す準備で主人がマストに移動。レイジージャックを開きます。

メインセールは修理から戻ってから、一度もあげてなかったし、気が付いたらメインハリヤードのクラッチが開いたままになっていて、ハリヤードがマスト周りゆるゆるになっていたんですね。そのため風でバックステイとかレイジージャックにハリヤードが絡まってしまっていて、それを直すためにてこずりました。さらにリーフィング用のブーム下のクラッチがまたしても自然に下りちゃってメインセールが天辺直前で上がらなくなっちゃったのです。それが2回ぐらいあって、やっとメインセールを出した時には、12時直前でいた。


この頃には、パロマ号、アクアマリン号がマリーナから出ていました。チャート上に表示されました。すでにこの辺りから予想外にアップウィンドになっていおり最低でも15ノット、突風時だと軽く20ノットを超える感じになっていました。パロマ号はすぐにメインをリーフィングしたそうです。いいよねぇ~ボタン一つでできるんだから。うらやましい。私たちはトイレタンクを空にしたかったので、ちょっと沖に向かって航海していきました。

でも外に出るにつれてさらに風が強くなり、波も前方からなので、バンバンパンチングしながら波しぶきを上げて進みます。スピードも結構出ていたので、エキサイティングなセーリングとなりました。ヒールもしまくりだ~。

グループSNSでパロマ号、アクアマリン号とやりとしていたのですが、一番最後に出てきたアクアマリン号が、目指していたMaran Bayよりも手前のBlack Bayの方が良さそうだからそちらに入ってみる、ということでした。そのちょっと先にいたアロマ号もちょうどBalck Bayを過ぎたところだったので、戻ってそちらに目的地をかえるとのこと。

私たちはすでにBlack Bayをかなり通過していたので、引き続きMaran Bayに向かう事にしましたが、正直この日の風向きやウネリが予報とは少し違って、北よりだったので、Maran Bayはあまり居心地がよくないかも、という予感はありました。でも試してみたかった!

12時39分タックしました。というのもこの頃この辺りは物凄い突風になっていて波にウネリにあおられてヒールもしまくり、コックピットにも波しぶきがバンバン入ってきて、かなりワイルドになっていたのです。それでもう少し陸に近い方を航海することに。とっくにタンクは空にしてたので、目的は果たしました。

ジェノアもかなり小さくしました。

さてその直後、船内に入った私は今まで嗅いだことがない異臭に気が付いたのです。なんかプラスティックが溶けているような匂い。で主人にそれを伝えました。コックピット内のロッカーを開けて匂いの出所を探ったら、オートパイロットのモーター辺りからに匂ってきていると思われ、こころなしかモーターが少し熱い気がしたのです。で念のため、オートパイロットをオフにしてマニュアル操船に変えました。あと少しで目的地につくし。

かなりヒールしちゃってましたが、これでもうまくかわしてこのぐらいだったのです。さらにスコーレもやってきて、最大27ノットまで風が上がりました。



とにかく風が強くて、風力発電がブンブンすごい音を立てて回っていました。それで主人がはっと気が付き、風力発電のレギュレータースチッチのカバーを開けてみたら、異臭の原因はそこでした!強風すぎて発電力が高すぎてレギュレーターのスイッチが熱くなっていたのですね。それでスイッチオフしたら、だんだん匂いもなくなりました。

原因がオートパイロットでないとわかったので、安心。再びオートパイロットに戻しました。再度タックして目的地に向かいます。

オートパイロット復活!

陸に近づくにつれて、風もウネリもおだやかになりました。午後2時ちょっと前、Maran Bayにアンカリングしました。水深7メートルほどの場所でアンカーはすぐに効き始めました。
ウネリはあの先っぽから曲がって入ってくるのですが、この位置を向いている時は全く揺れはありません。


でも残念ながら、陸側に向きが変わると横からのウネリとなり、横揺れに繋がります。激しい揺れではありませんでしたが、時々、ゆるやかに揺さぶられる感じでした。

セーリングしている時みたいに激しい揺れではありませんが、料理をする時にクッカーを振り子仕様にしないといけない程度には揺れました。私たちの揺れに対数る耐久性はかなり高いと思うんで、不快すぎて居られないほどではありませんが、ここに何日もいようとは思いませんでした。今晩一晩ぐらいは大丈夫かな。

新鮮なマグロ、ここ数日醤油とみりん、それに生姜でマリネートしておいたものを焼きました。中までしっかり味が染みていて、すごく美味しかった!ライスは9日のインド料理レンストランに行った時にあまったのでお持ち帰りしてきたものです。ガーリックで軽く炒めて風味を出し、付け合せはサラダ。

アンカリングしながらの食事は、特別な雰囲気があります。

Black Bayにはその後、ラリー仲間の艇が、さらに2艇やってきたそうです。全く揺れないわけではないけど、そこそこ快適だそうです。ちょっとここに来たのは失敗だったかな?とも思いましたが、来てみたかった気持ちも強かったので、結果はちょっとがっかりでしたが、他に誰もいない解放感は味わえました。揺れ方自体は耐えられないほどじゃないし。

日が暮れるにつれて、少し揺れはおさまってきました。誰もいないのをいいことに結構大音響で音楽をかけちゃった!

とても月が綺麗な夜でした。

寝る頃になったら、また横揺れが始まりました。毎回揺れまくりではないのですが、一旦揺れ始めた時の揺れ方が昼間よりも大きくなった感じでした。潮の流れが変わったのもあるかも。ぐっすり熟睡というわけではなかったのですが、明け方には眠ったみたいで、朝は7時ぐらに目覚めました。

明日12日からまた風が強くなるので、引き続き北に向かって移動を続けます。次はRonde島という10マイル弱先の小島。ここもちょっと「かけ」的なアンカレッジですが、不快だったらCarriacou島がすぐ先にあるので、いつでもそこに移動できるので、賭けてみます!



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