2025年2月7日金曜日

ナツメグ・クローブ・カカオ!スパイスアイランド観光&VEラリー日暮れのパーティー

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!



2月5日は、Paloma号のパムさんがオーガナイズしてくれたグレナダ島観光ツアーを楽しみました。ダブルハンダ―の4隻、8人だけのツアーで、気の合う仲間だけのツアーは本当に充実。運転手さんもクルーズ船のお客さんのルートを避けて「通」なグレナダの魅力を体験できるルートを提示してくれて、ほぼどこにいっても他のツアー客には会いませんでした。ランチもウォータービューの素晴らしい場所だったのに、地元価格の場所で本当にお値打ち感満載!夕方にはVEラリーのパーティーがあり、1日があっという間に過ぎました。

2月5日(水):Paloma号のパムさんの企画で、グレナダ島観光7時間のツアーに行きました。朝9時マリーナ出発です。他にもそれぞれ小グループでツアーに申し込んでいる人たちが結構いました。20隻ほどの参加艇でモノハルは10隻程度。そのうち4隻がダブルハンダ―で、ダブルハンダ―グループとして親しく交流しております。やはりキャタマランとモノハルではセーリング体験がかなり違い、さらにクルーがいて航海してきた人たちとも、二人だけで2週間航海してきた私たちの体験は大きく違うものがあり、ダブルハンダ―同士、お互いの苦労がよくわかるので、話がよく合うのです。ラス・パルマスを出発する前からPaloma号のパムさんティオさんとは特に親しかったのですが、ケープ・バーディへの第1レグが終わったあたりから、自然とダブルハンダ―同士が集まるようになりました。やはり航海体験が似ていたから、体験話も共感できる部分がとても多いことがわかったからでしょう。それに地中海ではダブルハンドでクルーズしていた人たちも、大西洋横断時はクルーを雇った船も多く、そういう意味では、いつも通りダブルハンドを貫いた私たちは、セーリング経験レベルや姿勢においても似ているから自然に引き合うのだと思います。
今回のコースは、最初にドライバーガイドさんが地図を見せながら2つのコースを提案してくれました。その中で、自分の艇ではおそらく行く機会がない(アンカレッジがないので)島の東側をメインにめぐるコースに決めました。さらに、この日はクルーズ船からのオプショナルツアーバスも沢山出ているので、「団体さんとは被らないコースで行きます。」とドライバーさんが言ってくれました。


まずは丘の上からマリーナ及びSt Georgeの街を一望です。素晴らしい景色!

右手の赤土斜面はハリケーンで土砂崩れが起きた跡でした。

左の白い大きな建物は現在の国会議事堂で、そのちょっと右の緑の中のさびれたコンクリートの廃墟は昔の国会議事堂や総理大臣官邸でハリケーンによる(つい最近のものではないです)ダメージを受けた跡だそうです。

元イギリス要塞。

山を越え島の中心当たりに向かいます。途中コカ・コーラの瓶詰工場を通過。グレナダのコカ・コーラはサトウキビを使っているので味がちょっと違うそうです。


青々した緑が豊富で、ジャングルって感じ!この島では飢えることがないそうです。というのはあちこちに、バナナやマンゴーなどのフルーツの木があるからだそうです。

45分ほど走って、最初の観光スポットはスパイスのお店。さすがスパイスアイランドと呼ばれるグレナダ島、普通にナツメグとかクローブなどのスパイスの木が植わっています。

これがクローブ!スーパーで瓶詰にされたものしか見たことがなかったので、驚き。
これはカカオですね


パカッと割って中身を見せてくれました。この白い実がカカオ。一粒いただいて口に入れてみると外側のヌルヌルの部分がすっぱあまくて結構美味しかったです。


そしてこれがナツメグなのだ!

見慣れるとあちこちにこの木があるのがわかるようになりました。グレナダのプラテーションでは、一種類だけを沢山栽培するのではなく、バナナ、ナツメグ、クローブ、カカオ、レモングラスなど多種類をまぜまぜに育てているのです。

実が熟して地面に落っこちこんな風にパカッと割れたのものが収穫時だそうです。この赤いのは皮でその内側に黒い種があり、それを削ったものが見慣れたナツメグなのです。

レモングラスの葉っぱ。

あちこちに綺麗な花も咲いてました。

ここでもなんか自家製らしいラムを男性陣が試飲していました。物凄い強いそうです。

女性陣は甘めのラムでした。

これは生のコーヒー豆。カカオは以前はグレナダは生産量世界2位だったそうですが、10年ちょっと前のハリケーンで大打撃を受け、やっと回復してきたところに昨年のハリケーンベリルでまた被害を受けてしまい、現在では世界第7位に落ちた、とガイドさんが説明してくれました。

島のこの辺りにいました。




次は火山のクレーターの湖、Grand Etang湖に行きました。そこはSt George地域から離れSt Andrewという地域になります。

国立公園なので、入園料が一人5,30ECドルかかります。(USドルだったら2ドル)

ここには天然のモンキーがいました。ガイドさんがバナナを出して呼び出そうとしてくれましたが、木から降りてくることはありませんでした。


空気がとても爽やかで、ひんやりして気持ちが良かったです。

池の中には鯉みたいな、綺麗な魚が沢山いました

オレンジとか金色にも見えた模様は、錦鯉の小型っていう感じでした。



その後、ガイドさんが山の中の田舎道を運転中、日本政府が寄付したという橋を2個通過してくれました。あまりぱっとしない橋でしたが、地元の人にとっては大切な生活の一部みたい。

午前11時はここにいました。

ここは村の人が栽培したカカオを加工してもらう場所。農協みたいなもんかな。

ランチはGlenvilleというSt Andrew地域での一番大きい街のレストランに連れ行ってもらいました。実はこのレストラン、結構有名なお店で、もう1軒山の中にあるお店があるんですが、そこはクルーズ船のツアーバスが必ず寄る有名なお店らしいのです。でも街にある方は地元の人に親しまれているお店だそうです。海沿いで眺めが最高。



同じビルには美容室とか携帯のお店とかがあり、小さなショッピングセンターでした。

予め用意されているものから好きなものを選んでお皿に盛ってもらいます。どれも美味しそう。

主人はローストチキン(ついついチキンを選んでしまう!)に野菜、焼きそばをチョイス。私はなんと写真を撮り忘れていたのが信じられないんですけど、同じチキンに、マカロニグラタンとサラダを選びました。とっても美味しくて、しかもお値段は地元価格。レモンジュースを頼みましたが、二人分で34ECドル。つまりUSドルだったら二人分で11ドル程度なんですよ!!!黒板に値段が表示されていたのですが、みんなUSドルだと思っていたので、最初、ちょっと高め?と思ったみたいでしたが、実はECドルだったので超うれしい驚き。

Glenvilleの街はこの辺りの都会ということで、賑やかでした。ドライバーさんは地元なのでここでも知り合いが多く、交通整理をしていた女性警官もご近所さんでした。

次に昔の空港を通過。滑走路だったところは現在、バイクレースなどに利用されているそうです。

グレナダにはいろんな宗教があって、キリスト教でもさらにいろいろな宗派がありました。教会通りとも思える通りには、宗派の違う教会が隣同士、お向い同士で立っていました。右手の建物はイギリスアングリカン教会。建物の材料はイギリスから運ばれてきたのだそうです。徹底しているなぁ。

この建物はもと総理大臣のお家。

次のストップはチョコレートのお店!あとで調べたらGrenada Chocolate Company」(ここクリックでサイトに行けます。)という結構有名な場所でした。

外では何やら料理をしている男性がいました。


金曜日7日はグレナダの独立記念日なので、その時ようの伝統料理の「オイル・ダウン」を作っているそうです。チキンや野菜の煮込みシチューみたいなものだそうです。

オーガニックのチョコレートを売っています。

この男性がこの会社の創業主。アメリカ人でデイビッド・フリーマンさんというのですが1999年に起業したそうです。私よりちょっと若い年齢ですがすでに亡くなられています。エコでサスティナブルなチョコレートづくりを目指し、政府からも表彰されているそうです。


それぞれチョコレートの味見をさせてもらったのですが100%のものはちょっと私には苦かったのですが、82%が甘さ的にはツボで、100%と共にお買い上げ。主人はココアパウダーも買っていました。

全種類味見させてもらいました。

次に訪れたのはRiver Antoine Estate Rum Distillery。グレナダで一番古いラム蒸留所です。何軒かあるグレナダの蒸留所の中でも一番有名な場所。



昔ながらの手作りな方法でラムを作っています。

川の水を利用した水車でマシンを動かしています。






サトウキビの皮は燃料として再利用され、灰も肥料として使われ無駄がないそうです。




順番に温度を上げて蒸留していそうで、次の窯から次の窯への移動はなんと手作業。この男性が桶で組み上げていました。


最後、この窯の中でラムになっていきます。


それを瓶詰するのも手作業。ここは蒸留の最初の部分はアルコール度が強すぎるので捨てられ、丁度いいものになった時を観察する場所でした。

ここで瓶詰。

75度、69度のラム酒を作っています。ここでは自然にあるイースト菌を利用しているので、加工物が一切入っていない100%オーガニックのラムなのです。だから酔っぱらうけど二日酔いにはならないよ、と説明されました。確かに、最近いろんな場所でラムを飲んでるんですが、私が飲む量は大したことがないのもありますが、二日酔いになったことがないなぁ。

説明を全て聞いたあとで、試飲です。アルコール度が高いので、ほんの一口程度で、後は水を飲んで薄めます。私はもうがばがば水を飲みました。イエローのボトルには水が入っています。

午後2時ごろいい気分で蒸留所を出発。ドライバーさんが「デザートにアイスクリームはいかがですか?」と言ったのでみんな「いいですねぇ。」となりアイスクリーム屋さんに移動。最初は単なるカフェとかに行くのかと思ったら、ピンクの可愛い小屋に着きました。看板には「手作りアイス」と書いてあります。

ナツメグ味、サワーサップ味にチェリーバニラ、さらに酔っぱらいそうなラムレーズンなど結構種類がありました。私はチェリーバニラにしたんでですが、これがもう美味しいのなんの。主人はサワーサップにしてその後ラムレーズンも味見したら食べたくなり、2個目に行っていました。他の人も2種類食べてたぐらい、本当に美味しかったんです。

そして午後になり気温がどんどんあがってきて、蒸し暑さが増してきた時、仕上げに天然プールに向かいます。島には滝が何個もあり観光名所になっているのですが、連れてきた貰った場所は、秘境みたいな感じで、それでいて道路からそれほど歩かない場所。

他には誰もいなくて、私たちで貸し切りでした。水温は最初ヒヤッとしますが、すぐ気持ちい感じになり、主人は滝に打たれたり、みんな大はしゃぎで水遊びを楽しみました。

すっかりサッパリした!主人に引っ張られて私も滝の中に入りました。

30分ほど水遊びを楽しんだあと、家路につきます。

所々で、クルーズ船のツアー客とみられるミニバスを何台か見たのですが、同じ場所に行かなったり時間をずらして先回りしたりして、ほとんど他のツーリストと重なることなく観光を楽しめたのはドライバーさんの技量だと思いました。

マリーナには4時半ちょっと過ぎに到着。この日は5時からVEラリーの夕方パーティーがあるので、大急ぎで支度をしました。シャンプーした髪の毛が乾かぬまま再度お出かけ。

簡単なフィンガーフードが用意されているとのことでしたが、小エビサラダ、サモサ、ミニコロッケに取りの串焼きなど、どれも美味しかったです。


ラムが1杯無料で、その後は各自バーで飲み直し。楽しかったツアーの話で盛り上がったり、これからどうするの?という情報交換とかで、結局夜10時ぐらいまで宴は続きました。

ラリーの目的地はグレナダで、到着したらラリー主催者の役目は終了なんですが、到着した後にもイベントがあるのが、とてもいいなと思いました。毎日がパーティー気分で、2週間の航海の疲れを癒すにはぴったりです。

本日もご訪問ありがとうございました!ご覧いただいた記念によろしければ「ペーパークラフト」ボタンをポチっと押していただけますか?
             



PVアクセスランキング にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿