2025年4月8日火曜日

たった5時間のスピードセーリングでNevisに到着!St.Kitts &Nevis

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!



7日月曜日、35マイルほど先にあるSt. Kitts &Nevisという島国に移動し入国手続きをしました。たった5時間ほどで到着するスピード航海。予想よりも風力やウネリが大きかったのは、雨雲のせいだったのかな、と思います。乾季のはずなのに、本当によく雨が降るんですよね。Nevisの島にさしかかったら、突端にウネリも収まりでもそこそこ風の強さもあって最後の最後まで快速でセーリングができて、とても楽しい航海でした。カスタムのあるCharlstontownのアンカレッジは、ウネリの影響もなくアンカーもすぐに効き、到着して早速上陸して入国手続きをしました。

4月6日(日):この日も一日中雨が降ったりやんだり。こんなきれいで大きな虹を真正面でみることができました。

また降ってきた。本当に良く降るなぁ。

気が付いたら4隻ほどお隣さんが増えていました。キャタマランばかりでしたが、モノハルのケッチが1隻。私たちと同じ検疫の黄色い旗を掲げていました。
ディナーは冷凍ピザ。チーズやハム、トマトなどのトッピングを追加すると冷凍ピザでも、レストラン並みの豪華さになります。なので冷凍ピザは常備品です。


4月7日(月):二日間船上で過ごしたMontsrretのアンカレッジを、朝8時半に出ました。

すぐにメインセールもあげてセール走行に切り替え。風予報では15~18ノット程度の風のはずなんですが、すでに最低17ノットという状態だったので、ジェノアはちょっぴりだけ。

体感風速スターボード90度で19ノットだって。


MontsrretのOld Road Bayは二日間とも常にゆれっぱなしでした。でもゆったりした横揺れだったので、それほど苦痛感はありませんでしたけどね。一年前の自分だったら不快に感じてたかもしれません。

ウネリはそこそこありました。


出発して30分後の9時には、目的地Nevisの端っこに設定したWay Pointまでたったの23マイル弱。7ノットの快速で走っています。


出だしは島の高い山の間から吹き抜けてくる突風のおかげで20ノットほどの風だったのですが、離れるにつれてせいぜい18ノットまでに風が落ちてきたので、ジェノアをもう少し引っ張りだしました。

9時30分ごろ、Way Pointまで半分近くまで来ています。前方に見えるのがNevis島。St.Kitts&Nevisは2つの島からなる島国です。

9時50分、Way Pointの位置を変更。目的地のCharlstontownの泊地を直線で目指せる角度です。

相変わらず風は18ノットは保っております。

スピードは波に乗ったりあおられたりで多少上下しますが、最低でも6ノット後半。

最高は8ノットを超えました。でもこの後この日最高スピードの9ノット越えを達成しましたよ。一瞬ですが10.2ノットまでいきました。

あの雨雲に影響されているからかな~。風は予報より強いし、だんだんウネリも大きくなってきた気がします。

ちょっと浅いエリアに到達。浅いとっても50メートルぐらいあるんですが、それまで800メートルの水深からいきなり50メートルなのでウネリが大きくなっていて、波も逆立ってきました。風も20ノットが続く感じになっていたので、一時的でしたが、オートパイロットからマニュアル操船に切り替えてヒールする角度を調整。

それでもかなりヒールしました。テンダーの左底が海面に接触しちゃうぐらい。急遽少し引っ張り上げました。

高スピードを保てているのは嬉しいけどね。結構ヒールしてしまい、主人が飲もうと思っていたコーヒーが、ちょっと置いた瞬間に倒れてしまい床一面コーヒーだらけになりました。


で、ジェノアを出し過ぎだったので、縮めることに。これでヒール角度が断然やわらぎました。

ずっと20ノット越え。でもだんだんダウンウィンドになってきました。

ジェノアがちょっぴりしか出ていないのに、スピードは8ノットを保つ快速が続きます。

1時間ぐらいしたら、だんだん波もウネリも収まってきました。雨には降られなかったのですが、雨雲の影響で風が強くなっていたのかも。

11時半ごろには今度はアップウィンドに変わってきました。

風の強さは11ノット程度、さっきの半分ぐらい。

前方にNevisがくっきり見えます。でも雨雲に覆われているね。一雨ふられるかな。

12時。あと6マイルちょっと!このスピードだから1時間ぐらいで泊地に到着しそう。



12時20分ごろ。またダウンウィンドになってる。

この時点で旗のつけかえ。今までずっとMontsrretの旗だったので、St.Kitts&Neviの旗に交換。本当にカリブ海にいるとカーテシーフラッグのコレクションが増えまくります。黄色い検疫フラッグはそのままにしておきます。


Nevisの島の内側にきたら、途端に海が穏やかになりました。

晴れ間も見えるし、風はずっと弱まらず15ノットを最低保ってくれたので、アンカリングする湾が正面に見えるまでずっとセール走行を続けることができました。

午後1時にはCharlstownの泊地に到着しておりましたが、どこにアンカリングしようかと丁度いい深さの場所をぐるぐる。草地が多いので、砂地のパッチを探すために2回ぐらいぐるぐるしました。この様子をカスタムの人が岸から見ていたらしく、入国手続きしに行った時「さっきぐるぐるしてたよね。なので入港してこないかと思った。」とのこと。午後1時半ちょっと前無事アンカーを下ろしました。砂地はあまり大きくないのですがど真ん中に着地したのが見えたし、アンカーの効きも抜群だったので、早速テンダーを下ろして入国手続きです。

2つの島からならSt.Kitts&Nevis.下の方のNevisから入国。
カスタムはフェリー乗り場のすぐ後ろの建物で、すぐにわかりました。

アンカリングのSATOMI号。


小さな建物でしたが、カスタム、イミグレーション、ポートオーソリティと同じ建物のそれぞれ隣同士の部屋なので、一度に手続きができてとっても便利です。ここの通貨はイーストカリビアンドル、つまりグレナダと同じです。現金でしか支払いができないのはわかっていたので、用意しておきました。

予めオンラインフォームを記入して、確認メールを受け取っていたので、カスタムでの船のチェックインはあっと言う間に終了。印刷してもらったフォームをポートオーソリティーに提出したり、そこで発行してもらったレシートをまたカスタムに持って行ったりという手間はありましたが、となり続きの部屋なのでとっても便利でした。費用はカスタムで70ECドル、ポートオーソリティーで147ECドル払いましたが、予めだいたいこれぐらいかかるとわかっていたので驚きませんでした。フランス領ではオンラインのみの手続きで良かったので、フランス領間だけを移動していれば費用は無料だったんですけど、他のイーストカリビアンの国々ではそれぞれ入国手続き料やポートオーソリティーに支払いが発生するのは普通です。

30分ぐらいで手続きが終わったので、ランチ場所を探して町をちょっと散策。小さい町なので地図がなくてもすぐにだいたいどのあたりに何があるのか把握できました。

港周りのレストランはファーストフード系が多いみたいで(カリビアンファーストフードなのでマクドナルドとかはありません。)、中でも一軒だけレストランとなっているお店を発見。ディナー時間帯だけ営業のレストランがほとんどみたいです。

レストランといっても小屋みたいな感じ。カリビアンの典型的スタイル。


メイン通りから一本入った場所だったので、最初は通り過ぎてしまいました。


私がオーダーしたのはチキン煮込み。付け合せはライス、パスタなどから選べたので、ライスにしましたが、ちゃんとポテトの煮込みやミニサラダも付いてきた!チキンは、カリビアンの国々でお馴染みの味付け。甘辛というか私が大好きなジャークチキンの味と似ているので、同じスパイスを使っているのかも。

主人は羊肉の煮込み。こちらもとても柔らかくて、チキンとはちょっと違う味付けでした。ボリュームがあるランチで、食べ終わったころにはすでに午後3時になっていたので、もう今日のディナーはいらないね、と主人と話していました。お値段はビール1本と大きいサイズの水ボトル含めて66ECドル。ユーロにすると22ユーロぐらいなのでフランス領の島国と比べたら各段に安いです。Guadeloupeのマクドナルド並み?!

お腹も一杯になったし、入国手続きも無事終了で、船に戻りました。先ほどまで雨が降っていたのですが、晴れ間が見えていました。それにしても前日二日間、ずっと揺れっぱなしの泊地だったので、ここは穏やかで大きな違いです。


あちらに見えるのがSt. Kittsの方。

晴れてたのはつかの間。またしてもでっかい雨雲がやってきて、あっという間にこの後土砂降りとなりました。

これがグレナダに着いてからカリブ海クルージングのSATOMI号の軌跡です。そろそろ折り返し地点に近づいてきました。スキップしてきた島国には帰り道に立ち寄ろうと思っています。

夕方から夜は、また頻繁に雨が降ったりやんだりを繰り返していて、その都度天井ハッチを開けたりしめたり・・・締めて寝ることにしました。それでも暑くて寝られないということがないので、助かります。アンカリングしている場所は、入国手続き以外ではアンカリングする船がいない場所で、禁止場所ではないのですが、ポートオーソリティーのお姉さんに「なんでビーチの方に移動しないの?」と聞かれたし、他の船が全部そっち側にいるので、火曜日に移動することにしました。多分そちらの方がビーチがあってきれいだし、ビーチ沿いにヨーロッパ風のおしゃれ系レストランがあるからかな。

夜は多少風が強くなりましたが、陸側から吹いてきたので波も派生せず、ウネリもなく通日ぶりに揺れない夜を過ごしました。


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