2025年11月11日火曜日

動画:エンジンから黒煙オートパイロット故障4時間交代のマニュアル操船2日間

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ!





11月7日午後4時過ぎ、トリニダードを出発して再びカリブ海クルージングをスタートさせました。2025年6月に前半を終了し、同じ年ではありますが私たちにとっては2026年度のクルージングシーズンがスタートしたのです。なのにとても幸先いいスタートとは言えず。出発半日後の11月8日午前8時半ごろにオートパイロットが故障したのですが、航海を続けることにしたのでその後11月10日午前3時Bonaire到着まで、4時間交代でマニュアル操船をし続けたのです。今までにない体力的にも精神的にも過酷な2日間でしたが、やり遂げた達成感もすごい!

11月7日ジャックラインも無事取り付け終了で出発準備完了!

やっとトリニダードを出発できることになりました。夕方に出発すればいいので、出国手続きは午後2時頃を目指します。まずはカスタムがあるマリーナのカフェでランチ。

ここへは5月末に最初にトリニダードに到着した日にも来てランチをしました。
その時も食べたスモークサーモンサラダ。ボリュームが凄いけどお値打ち価格です。

主人はステーキサンド。確か前も同じものを食べていたような?

まずはイミグレーションに向かいます。入国手続きの時はPeakeボートヤードが書類を作ってくれたので、自分で記入する枚数が少なかったのですが、今回は自分達で全て記入なので、なんと同じ書類をそれぞれ4枚づつぐらい記入しないといけませんでした。なので結構時間がかかった。

カスタムはそのすぐお向い。グリーンの建物。こちらでも記入書類がありましたが、イミグレーションほど枚数はありませんでした。

朝から雨がちでしたが、ランチをしている間は土砂降りになり、その後ちょっと止んだのに船に戻ったらまた降り出しました。
出国手続きが済んだのディンギーを引き上げます。
Chaguaramas湾にいる間に水のフロントタンクが空になってバックタンクを使い始めていたので、給油スタンドで水を補給することに。給油してなくても水は無料でゲットできました。この後出国するから、と言ったからかもしれませんけど。係留している間に、最近お気に入りになったミニマーケットで残ったトリニダードドルを消費してきました。247ドル残っていたので245ドルのプロセッコを買いました!

そして午後7時出港しました!まだ小雨がぱらついてましたが、やっと出発できる喜びで全く気になりませんでした。

湾の外にはトリニダード海軍の基地みたいなのがあった!ここ一週間ぐらい、ベネズエラとUSAの緊張が高まってきていて、もしアメリカがベネズエラを攻撃したら親米のトリニダードを攻撃する、とベネズエラの悪大統領が宣言しているんですよね。そのため、地元の人も気にしている人はすごく気にしていて、ウィンチを修理してくれたケンダルさんはすごく心配していました。それもあって、主人は一刻も早く念のためトリニダードを出国したいと言っていました。

この直後、FBライブを久々にしました。ライブを終了してから気が付いたのは、なんとエンジンから黒煙が出ていたんです。

それもかなり沢山。主人いわく「燃費が悪い状態。ちゃんとディーゼルが燃えていない。」とのこと。最初は給油したディーゼルに不純物が含まれていたのか、インジェクターにつまりがあるのか、と思っていましたが、数時間後には黒煙は止まりました。

この時はまだインジェクターのつまりがあったのかな?と思っていて、ディーゼルに洗浄液を入れていたので、動いている間にそれが回りインジェクターがきれいになり黒煙が止まったのだと思っていたのですが、実はエンジン自体の状態がいつも通りではなかったのが後でわかりました。

風向きが安定していなかったので、取り合えず沖合までエンジン走行することにしました。

いい月夜でした。この時はまだこの先起こる一大事件のことなんか夢にも思わず、月夜の航海を楽しんでいましたよ。

スピードもいい感じ。でもこれ2ノットの海流の乗っかてるからです。実はこの時すでに主人はディーゼルエンジンの異常に気が付いていました。1500~1800回転でも通常なら6ノットのスピードが軽々出ちゃうSATOMI号なんですが、5ノットちょっとにしかなってなかったんですよ。

出発前、給油スタンドで水タンクを満たしてから、湾の外に向かって移動中、突然エンジンが止まりました。以前も燃料がエンジンに届いていなかった時の同じような止まり方をしたので、すぐ私はピンと来て、主人にディーゼルの給油スチッチの事を伝えました。なんと、開け忘れてて、デイリータンクに残っていた燃料だけでしばらく走ってたんですが、最終的にそれがそこを突いた時エンジンが止まってしまったんですよね。ですぐにスイッチを開けたら、問題なくエンジンは始動したのですが、それから数分後に例の黒煙が出てくるようになったのです。主人は給油スイッチを開け忘れて走ってしまったことでエンジンのセイフティースイッチが始動して、通常通りのパワーまで上がらなくなって閉まっていると予想していました。私にはBonaireに着くまで言わなかったのですが、着いたらメカニックに確認してみようと思っていたそうです。

海流に乗っていたので、ボートスピードは5.5ノット程度でしたが、GPS上では8ノットを超えることもありました。


ジェノアだけ出してモーターセーリング中。

初日は黒煙が気になってはいたものの、時々エンジンを止めてセール走行にしたりまたエンジンを付けてモーターセーリングにしたりしていましたが、特に問題もなく一夜明けました。

11月8日午前8時半、ヘルム下で異音がしたかと思ったら、突然オートパイロットがストップしてまったのです。それから11月10日午前3時ごろにBonaireに到着するまで、主人と私の二人で4時間交代でマニュアル操船することになりました。

出発時のFBライブの録画からスタートして到着直前までの2日半の航海ハイライトを動画にしてましたのでご覧くださいませ。
 

動画内でも話していますが、11月8日、ベネズエラ沖の小島の近くですれ違った漁船。あの小さいのに8人ぐらい男性が乗っていて、水ボトルを振りながら近寄ってきました。もしかしたら単純に水が欲しかったのかもしれませんが、まさか全く水なしという感じでもなく、ベネズエラ本土まで半日で戻れる距離だったので、無視しました。なんとなく嫌な予感がしたので止まりたくなかったのです。

11月9日の午前6時半ごろ。なんか海がちょッと荒れ気味になってきました。

いつもより外にいる時間が長かったので完全UV対策です。日本のユニクロで買ったフェイスマスクがとっても役立ちました!

そしてBonairには11月10日の早朝暗いうちに到着したのですが、動画内でも言っていますが、町のモーリングブイエリアに向かう途中、Bonaireの島の南端から北に向かっている時、もう1つアクシデントが発生したのです。真っ暗で発生した時は超パニックでしたがとりあえずSATOMI号は浮いていたし動いたので、そのまま気を取り直して町のモーリングブイエリアを目指しました。その辺りの模様は後日のブログで結果と共にご報告します。

今まで滅多にマニュアル操船したことがなかったのに、必要に迫られて4時間交代で操船したのはすごくいい経験だった半面、体力的精神的には非常に過酷なものでした。あと一人いたらかなり違いがあったと思うし、マニュアル操船でもセール走行し続けられただろうな、と思いました。でも二人だけだと、トイレにさっと行くぐらいは場を離れましたが、食事の準備とかは全く無理。寝る時間を削らないと行けなかったので、セールのトリミングなどのためにいちいちもう一人を起こすのは体力温存のためにはあきらめるしかなく、エンジン走行一本でしかも最短距離を一直線で進んできました。

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