Let's Make a Card 手作りカードの世界　 : San Blas諸島の入り口Green Islandまで最低7ノット快適セーリング

皆さんこんにちは！Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと船上生活レポの世界にようこそ！

12月21日、2日間滞在したAridupを出発して20マイルほど先にあるGreen Islandに向かいました。風向きがややサイドよりになるのでセーリングにはもってこい。アンカーを引き上げてからすぐジェノアだけだして走り出しました。Green Islandは大きなリーフに囲まれているのでウネリの影響がほとんどなくとっても人気の泊地。すでに沢山の船がアンカリングしていましたが、キャプテン・ロブ、そこは慣れたもの。フランス領のキツキツの泊地で鍛えられたスポット発見テクニックで、今回もばっちり隙間を見つけていいポジションをゲットしました。

青丸の場所にアンカリングしています。かなりタイトスポットなので後から来た船はほとんど外の方にアンカリングしています。

12月21日（日）：朝ご飯はパンケーキを主人が焼いてくれました。それからゆっくり出発準備。前夜のうちにディンギーはダビッドに引き上げておいたので、アンカーを上げるだけなので8時半には出発しておりました。これまでと違って風が真後ろとかスコールで安定しないとか、という天気ではなく朝から晴天でしかも90度から100度ぐらいの方向なので、セーリングにはもってこいでした。最初はメインセールもあげようかなと思ったのですが、実際に進んでみたら120度ぐらいの角度で最低20ノット、という感じだったのでジェノアだけ出すことに。

7ノットは最低でも保てる快速セーリングとなりそうです。この後リーフ内を走行していくのですが、じぐざぐしなくてもほぼ一直線で通過できることがわかったので、本土のリーフの内側を進むことにしました。

それでも波がそこそこ大きかったのですが、外側と違ってタイミングやゆるやかだったので、快適性の違いは明らかでした。

本土側の上空は相変わらず今日も曇り空。

時々8ノットまで出てました。

こんな風に時々ヒールしましたが、大きなウネリが真後ろから来るときみたいな左右に振り子のように大きく揺らされるのではなく、一方方向に傾いてまた戻ってくる感じだったので、安定感があり不快感はありませんでした。

うわ～リーフだらけ。途中で少し方向転換が必要となりますが、それまで数時間はずっとこのままで進めます。

盛り上がってくるウネリがコックピットまで入り込むか？！と思った瞬間がありましたが、今回はなく、時たましぶきがかかった程度でした。

11時ごろ、周りに小さな島が沢山みえてきました。海底にも沢山リーフの浅瀬があちこちにある場所です。

バッテンマークの所で方角を少し変えます。

12時ちょっと前には目的地のGreen Islandの泊地の外側に着きました。すでに沢山船がいますねぇ。

ここでタック。

あのあたりをぐるりと回ります。タックした後は10分ぐらいしか進まず、すぐにジェノアを巻き入れてエンジンをつけて泊地に入る準備をしました。

かなり沢山の船がすでにいたので、私的には外側の方に行きたかったのですが、主人はその辺りかなり積極的で、しかも非常に狭い泊地でアンカリングするのは地中海にいた時に経験を沢山積んでいるので、アンカリングしている船の間をかいくぐって島の近くの浅い部分まで入って行きました。

バウで待機していた私にいきなり「アンカー降ろして！」と行き成り指示が。え？こんな場所で？だって後ろの船にかなり近くなっちゃうんじゃないの？と不安になりながらアンカーをリリース。昨年9月チェーンを新しくしてから滑りが悪く、重力でフリーフォールだとチェーンが引っ張り出せなくなっていたのでリモコンで下ろしていたんですね。それだと水深が10メートル近い場所だと、アンカーが海底にたどり着くスピードが、重力で一気に落ちていくスピードよりも遅くて、ピンポイントでアンカーを下ろせなくなっていたんです。でも最近チェーンに泥がついて上がってくるようになってから、なんか滑りがよくなってきた感じがしたので、今回はギアをリリースしてマニュアルで下ろしてみました。すると最初の10メートルはがーっと一気に降りていき、（おろした場所は水深8メートルでした。）その後いつものように泊ったのですが、足でチェーンをけったらまた勢いよくチェーンがザーッと高スピードで引き出されていきました。おそらくアンカーがすでに海底に突き刺さったので船が後進するにつれでチェーンが引っ張り出されていたんだと思います。そのまま20メートルまで一気にで出て行ったので、リモコンは使わず最後まで、以前のようにマニュアルでチェーンを出していきました。予め40メートルチェーンを出すことにしていんたんですが、それだと最終的にすぐ後ろの船のとの距離が、10メートルちょっとしかない感じになってしまいました。外は結構風があったんですが、島の陰に隠れる位置になったので、ほとんど風を感じない状態でした。なので深さに対して5倍の長さのチェーンは必要ないので、10メートルチェーンを縮めることに。それでも4倍はあるので、万が一突然の強風が発生しても充分対応できます。

写真がだと結構距離があるように思えますが、肉眼で見ると真横のキャタマランはもっと近くに見えます。

真中辺りはちょっと深いので空いているのです。

前方は全部キャタマランでした。

到着して落ち着いた頃には午後1時半ぐらい。お腹が空いたので、缶詰のビーフシチューを温めてランチにしました。多分Bonaireで買った缶詰だと思うんですが、缶詰なのにワインの風味がよくきいていて本格的な味でした。やはりヨーロッパの缶詰は質が高いな。フランスにいた時、それをものすごく感じました。缶詰でもスーパーのお惣菜でも本当にクォリティーが高くて、レストランに行かなくてもこれで十分じゃない？っていつも思っていました。

食後は主人がお昼寝しちゃったので、私は船内の掃除をしたりしてまったり。午後4時ちょっと前になってさすがに退屈してきたので、主人を起こしディンギーライドにでかけることに。ディンギーは着いてすぐに下ろしたんですが、モーターは下ろしていなかったので、まずはそれからです。

泊地の後方にとっても小さい島があって、その周りにもアンカリングしている船が何隻かいました。アンカリングなのにフェンダーを下ろしっぱなしのキャタマランが2隻いたので、多分チャーターヨットかな？マリーナから出てきてそのままにしているんでしょうね。

小さい島に上陸。後方の本土側は真っ暗な雨雲に覆われています。

何人かの人達がビーチに寝転がっていたりくつろいでいました。

こういう小屋があって、中に座れる場所が。

お弁当持ってきて、ここで一日過ごせるね。私たちが上陸した時他にはディンギーがなかったので、ここにいる人たちはドっから来たのかな？と思ったんですが、しばらくしたらお迎えのディンギーが来ました。周辺に係留していたヨットに乗っていたんでしょう。

ＳＡＴＯＭＩ号がアンカリングしている方の島はあっち側です。

小島散策から戻ってきてすぐに夕食の準備開始。段々野菜類のストックが少なくなってきたの、考えて使わないといけません。なのでメニューは豚肉野菜炒めをご飯に乗っけたもの。トリニダードのグルメスーパーで買った「テリヤキソース」が日本のエバラ焼肉のタレの味に似ていて、それを掛けただけなんですが、ほんのり甘味があって主人の好みだったみたいでした。