2024年7月6日土曜日

朝は地元のマルシェ午後はアンティーブのピカソ美術館

皆さんこんにちは!Sailing Stamperウェラード里美がお送りする手作りカードと地中海船上生活レポの世界にようこそ!




7月4日は観光はお休みで洗濯や船体洗浄をしてました。おかげで滞在最終日の5日は朝からアクティブに動き回るモチベーション満載。地元のマルシェに行った後、電車でアンティーブの街に行き、ピカソ美術館もチェック。偶然にもアンティーブに住んでいた日本人画家の生前のアトリエに行き当たるなど、またまた行き当たりばったりの功を楽しみましたよ。


オレンジ色になっていたSATOMI号、再び白くなった!でもマットレスは結構染まってしまっていてあまり色が落ちなかったのだ。

7月4日(木):朝ごはんを済ませてからUバーを呼び、車で8分ほどのコインランドリーに行きました。大型マシンがあるので一回で大量の洗濯ものをすませられます。マリーナの洗濯機は普通の家庭用のそれも小さいやつで、多分3キロぐらいしか洗えないようなマシンだと思います。ランドリーの小型が4キロで、それよりも小さかった!それでもマリーナだと一回5ユーロ。コインランドリーは大型18キロでも9ユーロだったので、マリーナで2回洗濯をしたらお釣りがきます。しかもおそらく5回転ぐらいしないとダメだったと思うんので、時間のロスを考えたらUバー代がかかってもお得な気がしました。Uバーは片道15ユーロでした。
このランドリーは隣が私たちお気に入りのディスカウントスーパーLidlなのだ!洗濯が仕上がるのを待つ間お買い物も済ませることができました!効率抜群。

洗濯と買い物を済ませて船に戻ったら午後1時ぐらいでした。それからランチを食べて涼しくなるまで休憩。夕方4時過ぎから今度は船体シャンプー。

赤い砂埃で全体的にオレンジ色になっていたので、しっかりシャンプーして本当に気持ちよくなりました。
コックピット内もすっきり!


スターンはシャンプーを付けて洗ったところとやり残し他の差がわかったので、やっぱり水洗いだけより、洗浄シャンプーを使った方が効果があるんですね。手抜きはだめだなぁ。労働して疲れたので、この日は夜もお家ご飯でした。主人はレンチンのおかず、私はイタリアで買った冷凍アランチーニでおしまい。肉体労働したので夜も早めにぐっすり寝ちゃいました。

7月5日(金):朝ごはんにキーシュを買いに行った主人が「マーケットがあったよ!これから開店するところだった。」というので、朝食後に行ってみることに。

マリーナからすぐ近くのレストランはミシュランのお店だった!

駅の反対側がGolfe-Juanの商店街です。その奥の普段は公園の場所にマルシェが開かれていました。

お安いけどまあまあおしゃれな洋服とかを売っています。

新鮮野菜も売ってるけど、今日買うのはやめよう。6日は12時までに出発すればいいので、出発直前に野菜は買いたいのです。それに土曜の朝だったらまたマルシェがありそうだしね。


可愛らしいデザインもバックとかもありました。結構目移りするものがあって、自分を抑えるのが大変だった。

結局、お値打ちなブラウスとショートパンツを買っちゃって、主人もお出かけ用に濃紺のポロシャツとピンクのショートパンツを買いました。デザインの割にはお値打ちでいい買い物ができた。これでおしゃれな街サントロペに行く時に着る服ができたね。

買い物したものを一旦SATOMI号にお気に入って、また電車駅まで戻ります。徒歩5分ぐらいだから気軽に行き来できるのだ。それにしてもこの路線、マントンから始まって モナコ、ニース、カンヌまでと何か所も行ったなぁ。電車の駅も5つの駅を体験しました。

午後は2つ目の駅、アンティーブの街散策です。

ここは駅周辺は、カンヌやニースとは違って結構ひっそり。普通の駅っていう感じでしたが、私たちが乗車しているGolfe-JuanVallaurisの駅よりは大きいです。

とりあえずマリーナの方に向かって進んでみました。アンティーブがどんな街なのか全く調べず行っています。だいたいこれまでの経験からマリーナやオールド・タウンがある場所はその周辺が栄えていたり観光スポットだったりするのです。

幸いにも、マリーナの近くにオールド・タウンエリアがありました。

途中もレストラン、雑貨屋さんなどがチラホラあって、賑やかな感じ。

ナポレオンのフィギュアを売ってるお店もあった。

あの門みたいなのがオールド・タウンの入り口に違いない。オールド・タウンは中世の城塞都市時代の名残だったりするので、だいたい塀の中にあります。

すぐにレストランがずらっと並んだ場所がありました。いろいろ見た結果最終的にこのレストランに戻ってくることになります。

SUSHIの看板も!


広場ではバスカーがライブ演奏。





結構広いエリアで、行けども行けども面白そうな路地が広がっているのです。

そんな中、いきなり「Eiichi Aoki」という日本名の表札?が目に入りました。1948-2015ということは今は亡くなった方ですね。帰ってからググってみたら、千葉県館山市出身の青木英一さんという画家の方で、ロイター通信社のカメラマンの傍ら絵を描きつづけ、早期退職後アンティーブにアトリエをもって創作活動をされいたそうです。2015年に67才の若さでお亡くなりなった方でした。行き当たりばったりで見つけた日本関連のできごと、ギリシャレフカーダ島に初めて行った時に偶然日本語の看板を見つけたらそこが小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の生誕地だったというのを知った時と同じぐらいの驚きです。知ってて探しに行くのもいいけど、偶然見つけるっていうのはお宝発見的なスリルがあります。


Y字路の真ん中の細いビルはフランスでは普通なのかな?

街中観光なので、いつもよりちょっとおしゃれになるように、イタリアで買ったアンカーマークの帽子とアンカーのイヤリングを付けてみました。バッグもフィレンツェで買ったもの。帽子とアンカーイヤリングはそれぞれ別のイタリアの街です。

さらに進んでいくと、マルシェがありました。ここのは食べ物とか植物とかのマーケットでした。


チーズは美味しそうな匂いがしていた、ミニカマンベールみたいなのを1個買ってみました。ワインのおつまみとして一人用という感じのサイズ。お店の人に「ワインと一緒に食べますか?」と聞かれたので、はい勿論!と答えました。


マーケットの先まで行ってまた角を曲がったらぐるりと大きい四角形で歩いていたらしく、さっき通った広場に戻ってました。午後1時ぐらいだったので、そろそろランチ時間です。

沢山レストランのメニューをチェックしたのですが、今一つピンとくるものがなく、結局最初の方で見た「ブルックリン」というアメリカ風のお店に入ることに。


主人はミートローフ。でかいなぁ。ハーフキロぐらいありそう。

私はハワイアンのポケボール。アメリカンなお店らしくメニューの種類が豊富でした。ポケボールってのはハワイ風海鮮野菜丼みたいなものかな。下にご飯があるのですが、ゴマ風味の味付けがしてあって、美味しかったです!お値段もこのお店はどの料理も20ユーロ以下で観光地では安い方です。

食後、どうしようかなと思ってグーグルマップを見たら、近くに「ピカソ美術館」があることがわかり行ってみることに。これもねぇ~帰ってから調べたら、ピカソが古城にアトリエを構えたってことで、アンティーブでは観光ポイントだったんですよね。行く予定は全くなかったので、気が付いて良かったなぁ。本当に行き当たりばったりだから、後で「あ、あそこって有名な場所だったんだ。」と気が付くことばかりです。

ピカソがアトリエを持っていたギルマルディ城

1946年にピカソは私たちが滞在しているGolfe-Juanの街にいたらしく、そこで出会った画商の紹介でギルマルディ城の中にアトリエを開けることになったそうです。滞在2ヶ月ぐらいだったそうですが、かなりの作品を創作していて、1947年から城の一角にピカソ専用展示エリアがスタートしたとのこと。なるほど!だからか!!実は前日お洗濯に行く途中の道に、「ピカソ」という文字が書かれた看板をみたんですよね。なんでこんな場所にピカソ?って不思議でしたが、ピカソに縁があったんですね。

沢山の作品があったのですが、その中から特に惹かれたものだけ写真を撮ってみました。




なぜか私はこれが一番気に入った!カラーコンビネーションかな?見た瞬間にぐっと来たんですよね。

ピカソ&ロブ。お腹の出具合が似ている?!

セラミックも沢山ありました。こんな楽しいお皿を作っていたんだ!

こういう食器欲しいなぁ。


ピカソ以外には、その取り巻きのアーティストたちの作品の展示もありました。作風がピカソと似た感じの抽象的で幾何学模様みたいな作品だったのですが、最初見た時「あれ?これもピカソなの?なんか勢いがない感じ。」と違和感を覚えたんですね。で実は違う人、ピカソの取り巻きというか弟子たちみたいなアーティストの作品だったことがわかり、納得。見た瞬間のインパクトの強さが全然違うんですよ。絵画の事は全く分からない私でも、ピカソとそうでない人の作品の違いは歴然でした。どこがどう違うと説明はできませんが、絵から伝わってくるエネルギーの強さが全然違うんですよね。

ピカソの作品だけ見ていたら「ふ~ンなるほどね。」で終わってたのですが、ピカソ風の作風で違う人の作品も観たことで、ピカソの偉大さを実感することができて本当に良かったです。そのためにほかの人の作品も展示されてるのかな。

古城ですから外からの作りも趣があります。



変ったオブジェが下から生えていた。コートダジュールを背景に。



思いがけなく楽しめたピカソ美術館でした。

アンティーブ観光は大満足だったので家路につきます。

あの白いでっかい後ろ姿のオブジェjも観光スポットみたいですが、めんどくさくて行きませんでした。

城塞の城壁に囲まれたアンティーブのマリーナは今滞在しているGolfe-Juanのマリーナの3倍近いお値段がします。大型パワーボートが何隻も係留していて、おそらくこの辺りのチャーターパワーボートはみんなここから出ているんじゃないかな。

マルタ船籍の船も多く、例の「アンカー上げないけどお宅たちがどけ。」と言ってきた不届きなキャプテンもここから出る船じゃないかなって主人と話ていました。でもきっとサイズからしたら彼はまだ経験が浅いキャプテンだったと思います。クルーがデッキハンド兼スチュワーデス(チャーターボートの世界ではサービススタッフのことを今でもスチュワーデス、スチュワードと呼んでいます。通称スチュー。)とキャプテンの二人しかいなかったようだし。経験が浅いから比較的小さいサイズのチャーターボートしか任せられてないんでしょうね。

そんな想像から、主人は「俺がキャプテンだったら、黙って自分の船のチェーンをもっと出して離れたと思うけどね。それが一番お客さんに自分のミスを気づかれずに済む方法だったと思う。」と言ってました。たしかに。スイングして方向が変わったら前にいた船(SATOMI号)が近くになりすぎていたから、後から来たくせに、自分達で対処じゃなくて私たちに位置を変えろと汽笛をならすなんて、あまり利口なやり方じゃないですよね。だって相手がどんな人だかわからないわけで、威圧に相手が屈服すればお客さんの手前、自分のメンツが保てたかもしれませんが、相手が私たちみたいな人だったので威圧に屈するどころか言い返しましたから。しかもお客さんの前で「お宅が後から来てあんなに近すぎる場所にアンカーを下ろしたのがそもそも間違ってるでしょう。」とネタバレしちゃったしね。プロのキャプテンとして自分のミスをお客さんの前でバラされる結果となるような方法を選んでしまった所が、やはりキャリアの浅さだったのでしょう。(何のこと?と思った方はこちらクリックでその出来事を書いた記事をご覧ください。最後の方にその出来事が書かれています。)

オーストラリアン・バーってのがあった!表に回ってみて見なかったけど。オージー風パブなのかな。

アンティーブ観光は半日程度でしたが、偶然発見の日本人画家のアトリエとかピカソ美術館とか、いろいろ楽しめあました。しかも午前中は地元のマルシェも堪能したしね。

6日土曜日はGolfe-Juanのマリーナを出てカンヌの街のアンカレッジに移動する予定です。


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